女 ページ5
鬱目線
グルちゃんからの命令にメンドクセェと思いながらもロボロに現状を聞くと
初っぱなから狂犬組がやったと聞いて鬱特製のお粥と水を持って部屋へ行くと思たったより酷く、苦笑いが溢れた
鬱「あー、とりあえず生きとる？」
声をかければ手がピクリと動きゆっくりと両手で頭を覆う
そんなんせんでも僕はなんもせんのにな
鬱「え？警戒されとるん？さっびしぃw」
テキトーな事を言い床に転がっているこの子を座らせ目の前に食事を置いた
鬱「お腹へったやろ？食べてええよ？」
ヘラヘラ笑いながら言うもこの子は腹を鳴らしながらも一切手を出さない
鬱「まぁ食わなくてもええけど食わんと僕はずーっと此処におるからな？」
言葉を理解してないであろうこの子が首を傾げた所でスプーンでお粥を掬い赤黒い口にねじ込んだ
鬱「食べな？」
するとゆっくり覚束ない手つきでスプーンを握りお粥を食べていた
それを見ながら僕は可哀想にと客観視していた
確かにあの女には腹が立つ
でも僕の仕事柄この子に八つ当たりしてまで憂さ晴らしがしたいとはならなかった
僕は色んな国の内情だのを色んな女達から手に入れる
恋人ごっこは勿論の事、観光客の女に当たればお互いに騙し合って腹の中を探り合う事もある
騙し騙されるのも当たり前だし
本気になったり騙された方が悪いし
その後こっぴどくやられるのも頭で理解できる
だからか俺はやられたなぁ。いつかやり返したろ位にしか思えん
目の前でゆっくり亀のような速度で下手くそにお粥を食べる子供をどうこうしてやろうとは思えなかった
鬱「食べ終わったらその水も飲んでな」
お粥が無くなると僕が指差した水に手を伸ばし一気に飲み干す子供
鬱「ごめんな？」
僕が謝るとこの子は体が前屈みになり地面に倒れ込んだ
この子供を抱き上げてグルちゃんの命令通り地下牢へさっさと運ぶ
鬱「あのお粥美味しかった？なんかヒドイって聞いとったから特別に隠し味としてモルヒネ入れといたんよ」
「あっ水には睡眠薬しか入れとらんよ」と笑ってもこの子は一切反応が無い
そりゃそうだ。ゾウでも即寝るヤツ使ったんやからむしろ反応されたら困る
鬱「別に僕は恨んどらんけどまぁせっかく来たんやし血気盛んな奴らのガス抜きに付き合ってや」
牢に鍵をかけると僕はすぐに地下を出た
生暖かい風が頬を撫でて長い前髪が少し揺れる
まぁ君には気の毒やけどまぁ
鬱「君は売られたんやから僕らにどうされても文句は言えんよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 224人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たぴくん - めっちゃ続き気になります！更新頑張ってください！ (2022年9月17日 21時) (
レス) @page34 id: f184817549 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - えっあ重っえあ、こういう作品好きです、応援しとります、更新頑張ってください (2022年9月17日 20時) (レス) @page34 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - 更新ありがとうございます！とても続きが気になります！更新頑張ってください！ (2022年8月7日 23時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の薔薇 - このような話めっちゃ好きです！他の作品も全て読まさせてもらいました！無理はしない範囲でいいので頑張ってください！応援しています！ (2022年8月2日 9時) (レス) id: c3c04812a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春よこーいw | 作成日時：2022年7月6日 3時
