第4話 ページ6
悟「最初に言っておくと、この会話は全部録音されてるからね。万が一のために。」
「ええ〜私のプライバシーどこ?ただ私の人生を話すだけなのに?」
悟「訳が違うんだよ、本当に五条家に子供がふたりいたとしたら色々面倒なことになる」
「失礼だな…まあいいや話すよ。まず私は悟の父親と、愛人?不倫相手?知らんけど加茂家の血が通ってる呪詛師の母親の間に生まれた。」
そこから色々と話した。存在を隠すために戸籍さえ無いこと。母親が殺されたこと。…そして、甚爾さんに拾われたこと。
悟「…伏黒甚爾?」
明らかに悟の声色が変わる。
「…9歳の時に拾われて13歳まで一緒に生活した。その間に呪術の訓練もした。…なんで、13歳までか分かるよね?」
気持ちの悪い沈黙が応接室を包んだ。グラウンドから生徒達の明るい声が聞こえる。
「いつだって五条家が私の幸せを奪っていった。だから五条家を根絶えさせるために…甚爾さんの仇を摂るために、どれだけ時間がかかったとしても…五条悟、お前を殺す。」
ここまで話していいものかと思うが、いっそ死刑でも何でも良かった。大好きな人が居なくなったこの世界に価値など無いから、どうせ死ぬなら憎い人間を殺してからにしようと、たったそれだけの自分勝手だから。
悟「あっそ、まあさっきの動きを見た限りお前弱いから僕の寿命まで殺せないかもね」
いちいち虫酸の走る人間だ。…私が弱かったのは事実だけど。
舌打ちをしてこちらも足を組む。腹違いだとしてもこんなのが兄だなんてムカつくな。
「これで終わり。そんで?どうせこのまま帰して貰えないんでしょ、死刑なら死刑でさっさと殺してくれない?」
諦めたように言うと悟はご名答!と言いニヤリと笑う。
悟「気づいてるだろうけど録音っていうかこれ上層部がこの様子をリアルタイムで聴いてんだよね。だからそのクソジジイ共にも聞かせるつもりで言いまーす」
悟「ゴホンゴホン、えー…五条 A、君を呪術高専の教師として採用します☆」
…は?
「いやいやいや、冗談は目隠しだけにしとけ?第一お前を殺そうとした言わば暗殺者に近いのに…」
悟「今めっちゃ失礼なこと言った?」
「もし私がお前の知らないところで生徒殺したらどうすんの?」
悟「そりゃその時点で殺すよ、でもお前の目的は僕一人でしょ?そんなに弱いんじゃ怯えるほどでもないって」
「ぶっ殺すぞ」
悟「おー怖い怖い、ちなみに拒否権はありません!」
…はぁ!?
445人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
早瀬(プロフ) - ツバメさん» コメントありがとうございます、嬉しいです! 失われた悟への負の感情は甚爾との再会でどうなってしまうのでしょう、渋谷事変の時に何かあるかもしれませんね… (2021年8月27日 13時) (レス) id: 9d2a32be79 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - もっともっと更新頑張って下さい楽しみにしてます 夢主のそばから居なくなってしまった甚爾が急に悟と夢主の前に現れたらってイメージしてしまいます (2021年8月27日 13時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
早瀬(プロフ) - ツバメさん» 嬉しいです、ありがとうございます。特別編面白そうですね…考えてみます、貴重なご意見ありがとうございます。 (2021年7月28日 23時) (レス) id: 9d2a32be79 (このIDを非表示/違反報告)
ツバメ - 何だかんだ面白いし案外以外だなとも思います 続編期待してます 出来れば内容的に少し変わっちゃうだろうけど五条と五条妹と妹と一緒にいる甚爾生存編特別編で見れないでしょか (2021年7月24日 0時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:早瀬 | 作成日時:2021年6月2日 15時