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マリオネットとアンティーク__5 ページ20

Aside

「うわ、おい、泣くことはねぇだろ...。悪ぃは、大声出しちまって

俺も、うるせぇヤツから電話がかかってきて苛々してたんだよ、なぁおい、ごめんってば...」

「......」

『あ、あぁ、こちらこそごめんなさい、なずなっ...えっと、彼はちょっと訳があって喋ることが出来ない...って言うか...』

私はペコリと礼をした。

「あぁ、こっちこそすまねぇな、いじめたりしねぇから。
それよりも、ちょうど良かった...仁兎、こっちこいや♪」


そう言いながら、紅郎さんはなずなを手招きした。


その後、なずなは紅郎さんが作った夢ノ咲の制服を試着してくれと言われたので着ていた。

話によると、頼まれて衣装を作っているらしい。

しかも、その衣装がなずなと同じくらないの背丈らしい、という事で納品前のチェックのような事をして欲しい、という話だった。


『それ、紅郎さんが作ったの?』

「あぁ、制服なら元のデザインがあるからな、簡単なもんだ。どうだよ、なかなかの出来栄えだろ♪」

「...♪」

私となずなは頷いた。

確かに紅郎さんの作った夢ノ咲の制服は本物とそっくりだった。

「はは、裁縫は得意なんだ、てめぇらんところの斎宮もそうだろ?俺の母ちゃんが達人でさ、昔あいつと一緒に教わったんだ

まぁ、ガキの頃の話だけど」


お師さんにまさか幼馴染みがいたとは思わなかった。
しかも、彼とお師さんは、結構仲が良かったような気がする。


「ともあれ、丁度いいや、ついでに伝言を頼まれてくれるか?」


その言葉にまた私となずなは頷くと彼は言葉を続けた。


「斎宮に言っておけ、衣装とかなんでもかんでも自前で用意するのは大変だろって

あれなら、衣装のまわりは俺も手伝うからってさ、まぁ、昔のよしみでな」


「あと最近、ちょっとキナ臭ぇ感じだから...。気をつけろってあいつに言っておいてくれよ

まぁ、斎宮のやつは昔から他人の言う事なんか聞きやしねぇんだけど」


「『...』」

「お前らも、気をつけて見守ってやってくれよ
斎宮のことをさ、そんな義理はないかもしれねぇけど

あいつ、誤解されやすいけど...。別に悪い奴じゃねぇんだ」

そう言って紅郎さんは「よろしく頼むな」と言って屋上を出ていった。


案外優しい人なんだな、そう私は思った。

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桜光 - すみません私だけかもですけど、絵 が見れない(;・д・) (2019年1月23日 20時) (レス) id: c1c7fb77d9 (このIDを非表示/違反報告)
kaimo(プロフ) - えぇ、続きはぁー? (2018年8月2日 16時) (レス) id: 23cc89f77e (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - いや、完結してないでしょ!夢主ちゃんとなずニャンどうなるねん! (2018年3月25日 20時) (レス) id: 11a946e9bb (このIDを非表示/違反報告)
蓮城桜2(プロフ) - この感じからしてまだ完結してないのかな?勘違いだったらごめんなさい!更新頑張ってください! (2017年12月21日 18時) (レス) id: bfea0b4b67 (このIDを非表示/違反報告)
あかりん(プロフ) - おぅふ…いいねー!この時が来るのを待ってましたー!友達もおすすめキてきまーす! (2017年8月26日 19時) (レス) id: d4b62537e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風鈴 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年3月14日 23時

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