【あんスタ】夏と、花と、1杯の紅茶。【紫之創】 (ページ4)

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今日の分のティーカップを選び、人数分を用意する。

今日の紅茶を入れ、お菓子を用意するといういつもと変わらない作業。

ひとつ変わっていると言うところは…、

『…………』

ちょこんと椅子に座っている彼女がいることだろうか。

あれから手を貸してもらい、なんとか立ち上がり、ぼくはお礼をいった。

この学院は« アイドル科 »や« 普通科 »など、いろいろなものがあるが、完全に彼女は制服を着てもいない。

何よりここ、アイドル科には女性は、新しく新設されたばかりの« プロデュース科 »のあんずさんしかいないはず。

そう色々考えているのだが、疑問が多すぎて聞けなかった、なにより聞く勇気がなかった。

運動能力だけでなく、きちんとコミュニケーション能力も高めなければ、とぐっと手に力を入れる。

と、少し脳内の中で少し考えていた内容がそれ始めたので、きちんと戻す。

はっきり言って、自分が何故彼女の分の紅茶までいれていることは、自分にもわからない。

出会いはどうであれ、お客さんと言うことには変わりはないし、もしかしたら誰かに呼ばれて来たのかもしれない。

はやく先輩方がこないと、この何も喋ってないこの空気感に耐えられないかもしれない。なんて思い、一つ小さなため息をついた。