歌い手様が体調不良のようです。

【そらまふ】 過労 ページ1

「そらるさぁん、眠たいです」

夜中、それも深夜2時。
布団に入ってうつらうつらしているときだった。
まふまふからの着信があったのは。
こんな時間に電話してくるなんて何かあったのかな、なんて思い電話にでたら、これだ。

「…え何どしたの」
「眠いです、そらるさん」
「…寝ればいいじゃん」

当たり前すぎるつっこみをいれるとまふまふはこれ以上にないくらいのため息をついた。

「…寝れないんですよぉ」
「…何、俺に子守唄歌えってこと？」
「違います、歌の編集がまだ終わらなくて」

「今夜もオールですよぉ」 というまふの後ろの方で確かにパソコンのカタカタいう音がする。

「助けてください…
もう3徹なんです、3オールまふですよ？」

3オールまふの意味はわからないが3徹はちょっとやり過ぎな気がしたので

「…ちょっとは寝た方がいいよ」

と言った。
前にも何度か倒れてるんだし無理したってリスナーに心配かけるだけだろと思いながらあくびをする。

「…そうですよね」
「ん、倒れちゃったらもとも子もないし」
「じゃあちょっとねてきますね」
「…ん、お休み」

やっと寝れると通話を切ろうと耳からスマホを離したときだった。
がたんっと大きな音がスマホからした。
俺はもう一度スマホを耳にあてた。

「…まふ？」
「……………………ｹﾎｯ」
「…おい、大丈夫か？」
「……………」

反応がない。
一瞬咳のようなものが聞こえたのが俺の耳にひっかかった。
また倒れてたりしたら…。

気づけば俺はまふの家に向かっていた。

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