その怪奇現象、解決します

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次の打順は俺からだ。




7「(…気合入れろ、俺)」



そう思った瞬間









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7「え」




ピッチャーが投げた球が、恐ろしいほど速く感じた







7「(向こうのピッチャー、コントロール重視だよな………？)」




たまたま速い球が来たのか？




そう思ってもう一度打席に立った









7「(よし、打てる！)」






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そう思ってバットを出した瞬間






7「〜ッ！！！！？！！」







頭が









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赤原の



頭が





飛んできた


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中途半端にスイングしてしまったせいか、それは空に上がった




俺はすぐ上がった方を見たが、小さな野球ボールが飛んでいた






7「(そ、そうだよな。頭なわけないよな。


だって赤原の首から上は…)」




そう、まだ見つかっていないはずだ





俺は内野フライに終わり、もう一度守備についた




7「(気のせい、そう、気のせいだ)」




そう信じるしかなかった







フゥーっと息を吐き、心を落ち着かせようとしたときだった。





ギィ







ギィ






7「？」



なんの音だ？




なにかが外れそうな……






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7「(……っと、ボール飛んできた)」





ファールだけど、多分ギリギリとれる…っ






7「(よしっ)」




グローブに入る瞬間







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そのボール、いや、





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『ギロッ』





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赤原の頭が



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7「うわ！」









充血した目でこちらに向かってきた









動揺したせいか、俺はボールを取り損ねてしまった





7「(な、なんだ今の……！

やっぱり気のせいじゃない！)」




赤原だ



間違いなく赤原だった







7「(なんで…？なんで赤原がっ……






怒ってるのか、俺に……



今日行かなかったことと





あの13年前のことを……っ！)」







ピキッ





7「いてっ…」



今朝からあった腰の痛みがきた




7「あれ…あいつも……」




そういえばあいつも、腰に持病持ってたよな………






7「あいつだ……絶対。


あいつが…俺に……」





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あきら




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あきら！






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