. ページ14
男の血がとめどなく流れてくる。
『イ"たい"、痛イ"よぉ"！！！！！』
男の悲痛な叫び声が聞こえる。
9「や、やめてくれ………」
俺の小さい声も聞こえるはずもなく、男は痙攣しながら動かなくなった。
フフフフフフフ
なにが……
9「何が目的じゃ………？」
俺は息絶えてる男と、奇妙な笑い方をするピエロのことを眺めることしかできなかった。
.
.
.
ピピピ…ピピピ
9「！！」
タイマーの音で目が覚めた
9「ま、またか……」
汗がべたついて呼吸も荒い。
9「はぁ…」
とりあえず目が覚めたことに安心した。
9「………今日も疲れたまま試合か………」
俺はもう一度大きなため息をついてから、球場へ向かう用意をした。
.
.
.
.
L#55「は？変な夢？」
9「……なんじゃその顔は。
いっとくがほんまやからな」
L#55「いや、そりゃ人間なんだから変な夢くらい見るでしょ」
9「いや、そんな人間がこ ろされる夢を見るか？」
試合の前の練習中、こんな話チームメイトにできんと思ってこの男にしたんじゃが、まったく相手にされん。
人が困ってるというのに…薄情者め
L#55「あ、そういえば今日さ、サラリーマンの人が俺の前で急に倒れて」
9「え、なんじゃそれ」
L#55「いや、ここに来る前にコンビニに寄ったんだけど、そこの駐車場で倒れてさ、急いで救急車呼んだんだけど間に合わなくて…」
9「そうなんか…可哀想に……」
L#55「多分急に倒れたから、心臓発作かなんかだと思うんだけど」
ん？心臓発作……？
どっかで聞いたような………
.
.
.
あ
.
9「おい翔吾！
その男、なん歳くらいじゃった！？」
L#55「え、なんだよいきなり。
……そうだな、40か50代くらいかな」
.
う、嘘じゃろ………？
9「……なあ、翔吾。
俺の夢の中でこ ろされた人、その人じゃ」
L#55「は？」
9「本当じゃ！！俺の夢に出てきた人は、みんな心臓発作でなくなってるんじゃ！」
L#55「いやいや、流石に偶ぜ」
9「ほんまやって！！」
俺の勢いに押されてか、翔吾は目を丸くしていた。
ほんまやのに……
9「信じてくれ…翔吾」
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るかわ(プロフ) - 作者のるかわです！前のアカウントにログインできず、別のアカウントで続編を作成しています！https://uranai.nosv.org/u.php/novel/ohtnnkmr1/ (2020年6月21日 22時) (
レス) id: 98036951f0 (このIDを非表示/違反報告)
るかわ(プロフ) - 夢の人さん» ありがとうございます！テストとスランプを乗り越えて更新します！ (2020年1月13日 17時) (レス) id: 66bfd50516 (このIDを非表示/違反報告)
夢の人(プロフ) - 初コメです！おもしろいです！続きがみたい.........！ (2020年1月4日 3時) (レス) id: 65275ecd7a (このIDを非表示/違反報告)
るかわ(プロフ) - けーんーたーさん» ほんとですか…（歓喜）ありがとうございます（泣）更新頑張ります！ (2019年9月17日 21時) (レス) id: 66bfd50516 (このIDを非表示/違反報告)
けーんーたー - いつも読んでますー！今までの全部面白いです！ (2019年9月17日 14時) (レス) id: 09690ecee5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るかわ x他1人 | 作成日時：2019年9月10日 16時
