その怪奇現象、解決します

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L#55「………ほら、これ」


9「え……？」


L#55「これ、うちの妹が作ったミサンガ。

多分なんの気休めにもならないと思うけど」


9「え、いや、でもいいんか……？」


L#55「今度ラーメンおごり」


9「う"、お前……つくづく嫌なやつじゃの…」

L#55「それを知ってて相談したんじゃないの？」


こいつ…勝ち誇った顔してやがる


9「なんか、ムカつく」


L#55「なんだそれ」

はははと嫌味なくらい爽やかな笑いをしてベンチへ戻っていった




でも話してよかった



少しだけ心が軽くなった気がした。



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9「ミサンガつけて……と」


絶対霊避けの意味で作ったんじゃないじゃろうけど、つけてるだけでなんとなく安心する


9「よし…寝るか」



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2連戦が終わった俺の体は疲れ切っていたため、すぐに眠れた






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,





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ガタンゴトン


ガタンゴトン




9「……きた…か」


ガタンゴトン





『次は〜〜挽肉、挽肉』






9「あの子供か……


絶対させんからな……」


猿とピエロが子供の側に立った



動け……



動け、俺の体！




ガシっ


9「おい！逃げるぞ！」


体が初めて動いたその隙を見て、俺は子供の腕を掴んだ。



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『ネェ、お兄チャン』






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『捕マエタァ』




9「え……？」



しまった






罠だった…？



じゃあ、挽肉にされるのは





、




、



俺………？



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9「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ！」


『逃ゲナイデヨ、ホラ』





ケケケケケケケと笑い声をあげ、俺の腕を強く掴んだ



9「……っ、離、せ！」


そう言って強く腕を振った瞬間





ブチッ







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翔吾にもらったミサンガがちぎれた



『うっ、痛イ…』



今だ………！





子供が怯んでるすきに俺は走って逃げた

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