その4 ページ4
「いやいやいや！！？！？」
持っていた空の缶を勢いよく握りつぶした。
潰そうと思ってたわけではないけれど
そう、つい力が入ってしまって。
いや、そうじゃねぇんだよな。
別にそんなことはどうでもいいんだ。
心配すべきはそれじゃあない。
天の目で映されているサクラマの様子に目を戻す。
彼女の前には
キッドキラー兼死神ことコナン少年と
トリプルフェイスのゴリラこと安室。
場所はおそらくポアロの従業員控え室あたりだろう。
「A…？」
安室が俺の名前を呟いて首をかしげる。
聞いたことあるわけがねぇんだよ。
そもそも戸籍すら俺にはねぇんだからよ。
「安室さん、聞いたことある…？」
安室を見上げながらコナンはコナンで思案しているようだがそんなことはどうでもいい。俺が心配してるのはそれじゃあないのだ。
「__いや、僕は知らないが…
…調べてみるか」
イヨリさんは疑いたくないですし、と付け加えた
色黒のトリプルフェイス。
そして天の目のモニターを切り、
頭を抱える俺。
「………あのクソアマ…」
__なぜ俺が自身の身バレに対して憤るのか。
俺には戸籍はない。
そもそもその世界の住人でもなければ神でもない。
だから時空の狭間のような所に住んでいるわけで。
…その戸籍がない状態は、俺が
深く関わるとは……例えば、
俺の存在があることを誰かに告げたり
何らかの特殊能力的な何かで俺を呼び出したりなど
まあ、上げればきりがないが。
そうして今回はサクラマが俺の存在を主要キャラ二人に伝えてしまった。主要キャラ二人だ。
…こうなってしまうともう俺の手には追えない。
原作を進めようとする世界の流れは恐ろしいのだ。
「……余計なこと口走りやがってよぉ」
パソコンのモニターに映し出される
dangerの文字。
別のモニターに映されているのは、警告と
《貴方の戸籍が作成されました》という文字の羅列。
「…はー……。
ちょっと灸を据えに行かねぇとだな」
久々にパーカーを羽織り、
帽子を被り、鞄を手に持つ。
____行く先はモニターの中の世界。
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あお果実(プロフ) - とても面白いです！これからも応援しています(*´∀｀) (2019年3月28日 12時) (
レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
おと姫と愉快なサカナたち(プロフ) - この世界観好きだ…更新待ってます！ (2019年3月26日 11時) (レス) id: e21618e8ed (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ - とっても面白いです!更新楽しみにしています。頑張って下さい！ (2019年2月18日 20時) (レス) id: 9d0d0719af (このIDを非表示/違反報告)
佐峅＠岩動(プロフ) - ノルゼリイさん» コメントありがとうございますー！中々の苦労人ぶりに作者自身こうなるはずでは…！と嘆いていま（せん） パソコンは……成り行きですね！壊しちゃいました…。更新頑張っていきます！ (2019年2月15日 12時) (レス) id: 1d5638e044 (このIDを非表示/違反報告)
ノルゼリイ(プロフ) - 久しい更新嬉しいです！どんどん苦労人へと変化しちゃいましたね……パソコンなんてやばかったですもん。これからも楽しみにしてますー (2019年2月15日 12時) (レス) id: 8f5d447aaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐峅
| 作成日時：2018年11月12日 0時
