その14 ページ14
「えっそんな
子どもでもわかることが出来ないんですか?」
「いや随分と毒を吐くなヒロ青年」
俺こんな奴とは思ってなかったんだけど。
こんなはっきり意思を伝えれたのか。ふむ。
いや、まあ、うん。
キャラ濃い方が印象に残りやすいから、向こうでも死なないんとちゃう?と適当に考えておく。
「…いや、あのな?
この『名探偵コナン』って作品の世界は、
結構メインの登場人物も死んでいくわけだ。
それを許せないって奴らが原作を捻じ曲げて、死ぬはずだった奴を救ってるってとこまではいいか?」
「まあ、人の命は救えるなら救いたいですし…」
よし、ここまでの話だと性格は普通な青年だな。
ちょっと毒吐くけど。
「その彼らを救う為に、法に触れる奴らが増えてきたって訳だ」
「いやちょっとよくわからないです」
どういう訳なんです、と呆れ顔で俺に尋ねるヒロ。
奇遇だな。俺もしらねぇんだわ。
「…とりあえず、無断で他人の所有する建物に入ったり、盗聴してたり、ストーカーしてたり…………いや数えたらきりねぇな」
そう思い当たるだけのモノを伝えると
何でそんなバカばっかなんですか、と青年が真顔で言うもんだから俺も真顔になるよな。
「いや、バカじゃない…バカと言うか……」
「もう少し後先考えて動いてくれよってところだな」
と、話は逸れに逸れまくった。
俺は態とらしく咳払いをして彼に向き合った。
「…と、まあ、お前への制約は二つ。
これかなり少ない方だからな。寧ろ今までで一番緩い?かもしれん。いい話なんだが__」
__この世界に行ってみないか?
そう問いかけると、彼は少し眉根を寄せ思案して
俺の方を見やり口を開いた。
「…えーと、その、管理人さん…でいいんですかね」
「…細かいこと言うと管理人じゃねぇ。Aだ」
「んじゃあ、Aさん。
質問なんですけど…」
彼は口を開けたり閉じたり、言うか迷った挙句
声を発した。
「____貴方が僕と付いてくることって可能ですか?」
__正直な話。
こいつの頭がぶっ飛びすぎててかなり困る。
いや、大丈夫?頭沸いていない?
単刀直入に聞いてくる奴、2回目だわ。
ちなみに最初に言われたのは女で
『神さまいたら最強じゃん』と言われて誘われた。
それはもちろん断ったが。
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あお果実(プロフ) - とても面白いです!これからも応援しています(*´∀`) (2019年3月28日 12時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
おと姫と愉快なサカナたち(プロフ) - この世界観好きだ…更新待ってます! (2019年3月26日 11時) (レス) id: e21618e8ed (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ - とっても面白いです!更新楽しみにしています。頑張って下さい! (2019年2月18日 20時) (レス) id: 9d0d0719af (このIDを非表示/違反報告)
佐峅@岩動(プロフ) - ノルゼリイさん» コメントありがとうございますー!中々の苦労人ぶりに作者自身こうなるはずでは…!と嘆いていま(せん) パソコンは……成り行きですね!壊しちゃいました…。更新頑張っていきます! (2019年2月15日 12時) (レス) id: 1d5638e044 (このIDを非表示/違反報告)
ノルゼリイ(プロフ) - 久しい更新嬉しいです!どんどん苦労人へと変化しちゃいましたね……パソコンなんてやばかったですもん。これからも楽しみにしてますー (2019年2月15日 12時) (レス) id: 8f5d447aaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐峅 | 作成日時:2018年11月12日 0時