【歌い手】双子の歌い手は正反対なようです

第8話　月 ページ11

奏side

楓の事嫌いにならないかと聞いた後。

答えてくれたけど、見事に気まずくなった。

沈黙がさっきから続いている。

いつもならこういう時雰囲気を和らげる司も今回ばかりは押し黙っている。

?「遅れましたー···ってなんでこんな暗いの」

?「え、どうしたの？」

うん、良い意味で雰囲気ぶち壊したね。

奏「翔太、優斗、30分遅刻。いい加減その遅刻グセ直しなよ？特に翔太」

天「先輩達が早いんですよ？実質遅れたの20分ですから」

優「天月すん、どっちにしろ遅れたからな？w」

坂田優斗。歌い手のあほの坂田。

天「それで、なんでこんな雰囲気になってたんですか？」

これは話していいのかな···?

奏「えっと···」

司「楓が色が見えない事を黙ってた」

奏「司···?」

気のせいかもしれないけど、声が少し尖っていた気がした。

そして、2人の反応は僕らと同じようなもので。

天「先輩が···?」

坂「なんで···」

奏「とりあえず、他の人には黙っててくれないか」

天、坂「分かりました」

坂「ところで、そっちの1年は···」

あ、2人にはまだ言ってなかったや。

奏「相川真冬君。歌い手のまふまふだよ」

相「よろしくお願いします」

坂「うん、よろしくー」

天「そんな堅くならなくてもいいよwよろしくね」

奏「じゃ、今日はこれで解散。明日からはちゃんと練習始めるからね」

彼、相、司、天、坂「分かった/分かりました/おけー」

そしてそれぞれで帰り始めた。

帰って楓のニコ生にちょっとだけ乱入したあと、

クッキーが無くなってる事に気付いて楓に30分説教したのは、また別の話。

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