私の初恋相手は,亡くなったと思われていた幼馴染みでした。

八話 ページ8

Aside


じいや「………もし,そよ姫様が見つからなかったら…」



A「その時は………覚悟しております。」




沖田君には言わなかったが,実は―――



使用人の番号は,１〜２０まであり,



１が一番偉く,数字が大きくなるにつれ,立場が弱くなる。



つまり,使用人番号１番である私は……使用人の中での一番の責任者。



じいやは別である。使用人よりも偉い立場だからだ。



だから―――……



今回の件で,もしも…そよ姫様の身に何か起きたら――――………



私は…


ただじゃ済まされないだろうな。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
土方side


妙に総悟が真剣だ。


どういう風の吹きまわしなんだ…これは……


にしても…


土「あー,あつい。何で真選組(俺達)の制服ってこんなカッチリしてるんだ？」


汗が止まらない。


近くに自動販売機がある…。


……買わずにはいられない。


土「おまけにこのクソ暑いのに人探したァよ…もう,どーにでもしてくれって。」


そう呟き,コーヒーを飲ｍ


沖「そんなに暑いなら,夏服作ってあげますぜ。土方さん…」


土「！」


聞きなれた声が聞こえた瞬間,俺の中の危険物発見装置が反応した。


瞬時に身をよける。



……って



土「うおおおおおおおおおおお！！」



ものすごい勢いで後ろから刀を振り下ろす総悟が,俺の目に飛び込んできた。



沖「危ねーな。動かないで下せェ,ケガしやすぜ？」



コイツ……



土「あぶねーのはテメーそのものだろーが！何しやがんだテメー！」


沖「何ですかィ。制服ノースリーブにしてやろうと思ったのに…」


土「ウソつけェェ！！明らかに腕ごともってく気だったじゃねーか！！」


沖「……ったく,コーヒーなんか飲んでねえで,真面目に姫様探せよ土方…」


…………総悟に言われてしまった。


やべェ……なんか恥ずかしい。←


というか,何故コイツはこんなに真面目なんだ？


分かりやすく何かあるな……。


土「………姫様探しに,他になんか理由あんだろ？」


沖「あ,ありやせん……。」


ばっ,と勢いよく明後日の方向を向く総悟。


はぁ……


ため息しか出ない。


まぁいい。総悟がこんなにも必死に仕事をしてるって事は…


何かよっぽど大切な何かがあるのだろう。


俺はコーヒーを一気に飲み干し,そこら辺に捨てた。


沖「あーちょっとダメじゃねェですか土方さん！ポイ捨てしちゃ…」


土「………すみません。」

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