私の初恋相手は,亡くなったと思われていた幼馴染みでした。 (ページ6)

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六話ページ6

Aside

私は急いで城へ向かう。

そよ姫様が―――――………

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沖田side

呆然として,黙って立っていた。

…rr♪…………rrrr♪

徐々に意識が戻り出し,携帯が鳴りだしていた事に気がつく。

沖「……もしもし？」

土「あ,総悟か？」

沖「何でィ,土方さんか。で,何の用で？」

土「悪かったな俺で。……じゃなくてだ。たった今,将軍様の妹君……そよ姫様が行方不明になったとの連絡ｇ―――沖「マジですかィそれ！！！正気か！？正気なのか土方ァァァァ」上司に呼び捨てとは…お前こそ正気か総悟ォォォォ…………ゴホン。いいか,すぐ帰ってこい。分かったｎ――――――」

最後まで聞かずに電話を切り,俺は急いで屯所へ戻った。

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Aside

……………いつ抜け出したのだろう。

外の警備はしっかりしてるはずだし――――

そう簡単には…………

A「………もしかして」

心当たりがある―――――

じいや「……思い当たる事はありませんかね？」

A「1つだけあります。………裏口を見に行ってもよろしいでしょうか」

将軍「………良い。」

A「失礼します。」

一度深く礼をすると,私は急いで裏口に回る。

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沖田side

Aはそよ姫様の使用人……。

という事は,そよ姫様が見つからなかったらAは――――

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Aside

思った通りだ。

裏口にある,裏ルート。

そこには,いかにも逃げ出した跡がある。

数人の番人がいたはずだが,皆倒れている。

意識を失っている様だ。

……やはりな。

私は急いで表に戻った。

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沖田side

沖「…そよ姫様,早く見つけやしょう！！土方！！」

土「……………え。;」

沖「早く見つけないと…………大変でさァ！！！」

土「な……っどうした総悟…;」

こうしている間に,そよ姫様になにかあったら――――

Aは――――――………

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じいや「つまり…」

A「はい。もしも,敵が襲撃しにきた際に……と教えた裏ルートを通ったそよ姫様は,もしもの時のために持たせていた,一時的に意識を失わせる毒薬を使い,番人を倒し………逃げ出しました。」