私の初恋相手は,亡くなったと思われていた幼馴染みでした。

五話 ページ5

Aside



電話の受話器を取り,電話に出る。




A「もしもｓ」


《大変だ………っ！！！！》


もしもし。…の『し』が消えた。


何を慌てているのだろうか。



A「……どちら様ですか？」


《使用人番号８番です！使用人番号１番様ですよね！！？》


A「………はい。使用人番号１番,(人１)です。…どうされましたか？」


《じ…っ実は……っ！！》









《そよ姫様が――――――――――………》




A「え――――――――――――？」








………………………………

沖田side




なかなかAが戻ってこない。



少し退屈になって,そこら辺を見渡していた。



相変わらず几帳面だな。



………綺麗な部屋。



いい匂いがする。



…懐かしいな。



Aの匂いだ――――――………って俺は変態ですかィ！！



沖「いや！俺は変態なんかじゃなi――」


自分の中で「俺は変態だ。」「いや,変態じゃない」「男なんてみんな変態だ」…などと争っていた時だった。







−バタバタ…っ−






一瞬の事だった。






真っ青な顔をしたAが俺の横を通り過ぎ―――――――






驚いて後ろを見ると,そこにはAの姿は消えていた。






あんなに急いで…





一体何があったんだろうか………

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