47cm差です2【江口拓也】

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江口side








店を出てからAに何度も電話を掛けたけど繋がらなかった


怯えて俺からの連絡に気づかないんじゃ…？
そう思ったら心配で足を速めた








スタジオの中に入り楽屋を一室ずつ覗いたけどAの姿が見つからなかった









江口「どこだ…っ」








この前家に来た時よりも雷が強かった
あれ程震えていたから今日はもっと怖いはずだ


恐怖で震えているAを想像したら胸が締め付けられた








最後の楽屋を開けたけどやっぱり誰もいなかった
やっぱり花江くんの言う通り帰ったのか…？



けど電気は付いているしAの荷物らしきものが机の上に置いてあった



やっぱりまだスタジオに居たんだ！
でも肝心の本人はどこに…トイレか？



そう思って楽屋を出ようとした時ロッカーの方からカタッと物音がした気がした




「まさか…」と思って近づいてロッカーの扉を開けると縮こまって体を震わせているAが居た









江口「A」








俺の声に顔をあげたAは真っ青で涙を瞳いっぱいに溜めていた



そんなAを見て腕を引っ張って強く抱きしめた









貴方「あ…えぐ…」


江口「大丈夫、落ち着いて」








小刻みに震えている小さな体を抱きしめると若干過呼吸になっていた
落ち着かせるように背中をさすってあげると段々と呼吸が整ってきた



良かった…







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