子供扱い禁止！【木村良平】

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貴方「着いたーーーーー！！！」






ついに着いたよ〜！
遊園地なんて久しぶりだしもう楽しみ！






貴方「運転ありがとうございました！」


良平「いいえ〜、チケット買ってくるね」


貴方「ありがとうございます！」







もう、そういう所だよ！
買ってくるって…好きーーーーーー！！！！！！



その時隣に男の子が1人で立っていることに気づいて思わず声をかけた









貴方「僕一人？どうしたの？」


男の子「風船…」


貴方「え？」






風船と呟いて指さす先には木の枝に引っかかる風船があった







貴方「あれ僕の？」


男の子「うん」


貴方「わかった！お姉ちゃんが取ってあげる！」








動きやすいようにアウターを脱いで柵に足を掛けて上手くバランスを取って登った






貴方「よいしょっと…取れた！」






風船の紐に手を伸ばすとなんとか届いてゆっくりと下に降りて男の子に渡した







貴方「はい！」


男の子「ありがとう…！」


貴方「どういたしまして！」







風船を渡してあげたと同時にお母さんらしき人に呼ばれて男の子が行ってしまった
男の子はお母さんに私の事を話したのか深くお辞儀をしてくれた
お辞儀を返すと男の子が手を振ってくれたので振り返すと行ってしまった








良平「…A」


貴方「良平さん！チケットありがとうございます」


良平「どういたしまして…血出てる…！」








良平さんに言われて自分の足に目をやると少しだけ血が滲んでいた







貴方「ほんとだ…どっかに引っ掛けたのかな？でもこれくらい大丈夫です！」


良平「ダメ、ここで座ってて」


貴方「え、良平さん！？」







良平さんは自分の車に戻ると消毒液と絆創膏を手に持って帰ってきた
そして慣れた手つきで怪我の手当てをしてくれた



私の前に屈んで手当てをしてくれる良平さんの顔が真剣で凄くドキドキしてしまう
こんな怪我…どうってことないのに。







貴方「っ…」






良平さんが私の足に触れる度に心臓がドキドキして顔が熱くなる
絶対顔真っ赤だよ…







良平「よし！これで大丈夫。…！」

貴方「あ、ありがとうございます…っ」






良平さんは私の顔が赤い事に気づいてすぐに手を離して立ち上がった






良平「あー…ごめん」


貴方「だ、大丈夫です！手当てしてくれただけなので！むしろありがとうございます！」


良平「…行こっか」


貴方「はい…！」







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