カレカノごっこ4【梅原裕一郎】

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貴方「いないな…」







15分くらい経ったかな、裕一郎くん達の姿は見当たらなかった
さっきまで凄く楽しかったのに今は凄く寂しい







「お姉さん〜何してるんですか〜？」


貴方「え？」


「お〜、可愛いラッキー」


貴方「あ、あの…？」







ギャーギャーと騒ぎながら歩く大学生くらいの男の子達に話しかけられた
お酒臭い…酔ってるのかな








「こんな所で何してんの〜？」


貴方「あ、えっと…友達と離れちゃって」


「へー、どんな人？」


貴方「黒の浴衣着た男性とレモンのTシャツ着た男性とメガネ掛けた背が凄く高い男性なんですけど…」


「それならさっき見たよ〜！」


貴方「えっ、ホントですか！？」


「うんうん、あっちの方で見かけたから連れて行ってあげるよ〜」


貴方「ありがとうございます…！」








良かった！
酔っ払ってて変な人達かと思ったけど親切な人達だった





しばらく彼らに着いて行くと古い小さな神社に辿り着いた
ここに裕一郎くん達がいるの？









貴方「あの、どこに…」


「あれ〜？おかしいな〜？さっきはここに居たんだけどな〜」


「帰っちゃったのかな〜？」








そうかもしれない
でもさっきまでここに居たって事はもしかしたらまだ近くにいるかもしれない









貴方「ありがとうございました！ちょっと近く探してきます」







彼らにお礼を言ってその場から離れようとした時は1人の子に腕を掴まれた







「まあまあ！もしかしたらまた来るかもよ？」


「そうだよ！ここで待ってた方がいいって！」


「俺達も一緒に待っててあげるから…ね？」








私の肩を抱き寄せてニヤニヤと笑う彼らを見て嫌な予感がして後ずさった








貴方「だ、大丈夫です…！ありがとうございました」







振り返って逃げようとした時足がつまづいて転んでしまった
そうだ…さっき下駄の鼻緒が切れたんだった…！








「なんで逃げるの〜？俺達何もしないよ？」


「お姉さんが暴れなければ痛くしないから大丈夫だよ」


「バカそういう事言うなって笑」







楽しそうに笑う彼らを見て怯みカタカタと震えた




裕一郎くん…！






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