カレカノごっこ4【梅原裕一郎】

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ｶﾒﾗﾏﾝ「OK！今日の撮影は終了！」


貴方「ありがとうございました！」







撮影って未だに慣れないな
カメラのレンズを見ると「見られてる」と思ってどうしても緊張してしまう
昔に比べたらマシかな…笑 体と表情が硬すぎってよく怒られてたな〜…笑








ｶﾒﾗﾏﾝ「ヒツジちゃん！彼氏さんが迎えに来てるわよ！」






いつもお世話になってるカメラマンのユウゴ(オネエ)さん
裕一郎くんを見るなりキャーキャー言いながら写真を撮っている


わざわざ迎えに来てくれたんだ！
嬉しくて急いで駆け寄ろうとした時撮影用の機材がバランスを崩して私目掛けて倒れて来るのが見えた








梅原「…！A！」






人がいる前でヒツジじゃなくて名前を呼ぶなんて余っ程焦っているんだろうな
なんてやけに頭の中が冷静だった

ぶつかる…！そう思った時誰かが私に覆いかぶさった


周りの悲鳴と機材が床に倒れる音に目を開けると男性スタッフさんが私を庇ってくれていた









「怪我は？」


貴方「な、無いです…」







彼と目が合った時心の中で何かが揺れた
あれ…この人どっかで…

その時男性が私にゆっくり手を伸ばしてきた
頬に触れようとした時横から腕が伸びてきてピタッと動きが止まって顔を向けると裕一郎くんが彼の腕を握っていた








梅原「庇ってくれてありがとうございました」


「…」








裕一郎くんと彼が少し見つめ合った後彼は何も言わずにその場から去ってしまった
その瞬間裕一郎くんが私の肩を掴んだ








梅原「大丈夫か？怪我は？どっか痛いとある？」


貴方「だ、大丈夫だよ！どこも怪我してないから！」


梅原「良かった…」


貴方「心配してくれてありがとう。…あ！さっきの人にお礼言いそびれちゃった！ちょっと行ってくる！」








お礼を言っていないことに気づいて慌ててさっきの人を追いかけると廊下を歩く姿を見つけて声をかけた









貴方「あの…！」


「なに？」


貴方「ありがとうございました！」







庇って貰ってなかったら今頃大怪我していたかもしれない
そう思ったら怖くて深く頭を下げた








「…別に」


貴方「どこか怪我とか無いですか！？すみません私のせいで…っ」


「怪我してない。それにあんたのせいじゃないだろ」


貴方「そうですか…なら良かったです。本当にありがとうございました！」








もう一度深く頭を下げると彼は何も言わずにその場を離れた






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