カレカノごっこ4【梅原裕一郎】

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シーンと静まり返った父との夕食
一番嫌いな時間だ









父「来週婚約発表パーティーがあるからそのつもりでいなさい」


貴方「…」


父「…今日彼と会ったそうだな」


貴方「！…たまたまだよ」


父「式が迫ってるんだ、余計な問題を起こすんじゃないぞ」


貴方「わかってる…」









あんな身勝手に突き放したんだ。
きっともう裕一郎くんは私の事なんて…



これでいい、裕一郎くんが楽しく仕事ができるなら何だっていい。









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夕食を終え自室へ戻ってベッドの上でボーッと天井を眺めているとノックがした









貴方「どうぞ」


小野寺「失礼します。ココアをご用意しましたので宜しければどうぞ」


貴方「ありがとうございます…」









ホットミルクを受け取り口に入れた
あったかくて美味しい。昔からずっと好きなもの。









小野寺「彼に本当の事を言わなくていいんですか？」


貴方「え…？」


小野寺「いえ、なんでもございません。失礼致しました」


貴方「…」









小野寺さんは一礼すると部屋から出ていった




本当の事を裕一郎くんに言えばきっと無理やりにでも私を連れ出してくれるだろう
でもそれじゃあ結局なんの解決にもならない

父は何度だって私を連れ戻すだろうし裕一郎くんを本当に声優を辞めさせる事なんて簡単だろう。
それだけは絶対にダメだ









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