Ｎｏ．２１ ページ21
まずい、非常にまずい
とどろんに脅さ…言われて全力で取り組んでみようと頑張ってるけど無理なものは無理だ
私の個性を知っているだろうか…
体力テストで何も生かせないのだよ
５０mも握力も反復横跳びも…何もかも無理だ！！
だってある意味サポート系じゃん！！
轟「大丈夫だ、A」
A「なにが？」
轟「もし除籍処分になっても俺がなんとかする」
A「いやとどろんにそんな権利ないでしょ」
轟「親父に頼んでやるよ」
そこはおじさん使うのか
でもそれって良くないことやん
自分で頑張って入った人だって…いやみんなそうか
なのに私だけ特別扱いなんておかしいと思うのよ
A「もしこれで除籍処分になったらそれが今の私の実力なんだよ、とどろん
私だけ特別扱いなんてダメだと思う」
轟「だが…」
相澤「次、石屑」
A「あ、はい」
その通りだ
私はズルだけはしたくない
それって普通にダメな事でしょう？
つか前世よりめっちゃ体力あるし、新記録だし
どちらかと言うと私喜んでるよ
この世界はちょっと特別な力があるけどね
A「よし…」
ソフトボール投げ
前世の私は１５m
今世の私は…
A「せいやっ！」
相澤「…３８m」
A「おぉ…」
すごい上がってる
うん、全然いいじゃん！
ほら！とどろんも…すごい顔してるー
確かに他の人と比べるとそうだけど…だから仕方がないじゃん！
個性が生かせないんだから！！
その後も私は前世よりも上がっていたがヒーローみたいなすごい記録は出なかった
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