第４５話「潜入」 ページ44
「あらぁ！土方さん！また来て下さったんですか！」
土方「まぁな」
「あら？後ろの子は？」
土方「あぁ、最近助けた奴でな
訳ありなんだが、働く場所が欲しいって言うからここにお願いしに来たんだ」
「ここって私がいうのもあれだけど、ね？」
A「私は捨てられた身…居場所が出来るのであれば何だって構いません！
お願いです！私をここで働かせて下さい！！」
「こんな所でおやめ、顔をあげんなし」
土方「(こいつ上手いな…)」
「分かりました、この人は私が預かります」
A「いいんですか！？」
「ここまでされちゃあ引けないよ」
A「ありがとうございます！」
土方「じゃあ後はよろしくな、後で様子見てやるよ」
A「はい！」
どうやら上手くいけたみたい
でも問題はここからだ
上手く演技が出来るかしら…
「とりあえずこっちに来な」
A「はい」
こういう所は初めてくる
聞いたことはあるけど…
「アンタ、ここがどういう所か分かってるのかい？」
A「はい」
「そう…でもあんたが思ってる以上にここは残酷な世界だよ」
A「どんな所だろうと私にとって一番の地獄はあの場所です」
「アンタも辛い経験して来たんだね、分かったよ」
本当にどうしてこんな設定にしたのか
演技するのも大変
「そういえば私の名前言ってなかったね…私は
A「えっと、私は…」
爛爛「ここに来たからにはアンタも名前を付けなきゃいけない
元あった名前は捨てなさい。そうね…名前は…」
A「あの、少し考えたものがあるので使ってもよろしいでしょうか？」
爛爛「どんな名だい？」
A「_____。」
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