この世界に来て【ログ・ホライズン】

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貴「え？」


クラスティ「私は見るな、と言いましたよね…？」


貴「っ…」






あんなクラスティさん、初めて見た…でもいつ赤面する場面があったのか……わかんねー






貴「えっ！ちょっ……」


クラスティ「？なんですか？Aさん」


貴「顔っ……近っ……な、なんでもないです…」


クラスティ「そうですか…」






クラスティさん顔近い！やばい！ここが戦闘禁止区域じゃなかったらボコボコにしてやんのに！！






貴「っ！！」






あたしはもうだめだと思い、目をつぶった






クラスティ「……ふっ…」



ちゅっ



貴「………？へ………？」


クラスティ「今回はこのくらいにしておきます。後でレア装備をさんささんからもらって下さい。」


貴「レア装備…本当ですか⁉︎やった！……でも…」


クラスティ「？」


貴「今からは無理です。まだお酒が抜けてないみたいで…しばらくここにいさせてもらいます。」


クラスティ「…分かりました。早く元気になるといいですね」






クラスティさんはあたしの頭を撫でて、部屋から出て行った



がちゃ…






貴「……ったく……頭痛いな……」






誰もいない部屋で、あたしは1人静かに考える。………レイネシア姫の事を






貴「(あの2人、できてるんじゃなかったのか⁉︎)」






あたしは恋愛なんて全然わかんない。ついこの間まで仲良かったパーティメンバーでカップルができても、本人の口から聞かないと分からなかったぐらい。






「え？Aたん分からなかったの？」


「私たちすぐに分かったよ、あんた達チャットでもイチャイチャしてたからねー」


貴「へ、へぇ…そうなんだ…」


「Aたんはいないの？なんかかっこいい人とか…」


貴「んー……ないな」






と、まあこんな感じでわかんないんだ、あたし






貴「……かっこいい人……か……」






久々にかっこいい人を考えてみる………あ、あたしソロだからあんまりプレイヤーと絡まないな……余計かっこいい人とかいないじゃん。






貴「……………」






うん、頭に浮かんだあの人はないない






貴「……」






……な、……ない………よな？

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