早春 (ページ14)

今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:19,616 hit

101枚目ページ14

つばさside

結局、稽古場から帰ってない。
俺のわがままにもっくんとひろくんはつきあってくれた。

不安な夜はやっと明け、自分の携帯を見たらAの位置が分かった。

GPS機能がいつの間にかONにされていた。Aはもしもの時のために入れてたんだ…

しかも連絡先が入ってる人全員が見れるタイプのやつ。

『もっくん！ひろくん！携帯見て！！』

荒木『これって…』

太田『Aがいる所？！』

『多分！！

早く！早くそこに行こ！！』

荒木『落ち着けw嬉しいのは分かるけど警察に連絡しよう。』

太田『きっと龍儀が頑張ってるだろうしね。なんなら龍儀だけ無傷かもw』

『良かったぁ～』

とりあえず茅野さんと警察に連絡した。

良かった

まだ生きてるってことだよね？！

荒木『無傷で帰って来たらいいけど。』

『龍儀早く顔に怪我つけたら治るかわからないもんね。』

太田『顔は守るでしょ。
俺は襲われたら1番に顔守るw』

『もっくんは可愛げ無いから襲われないってw』

太田『あぁん？』

荒木『どっちもどっちだけどね』

笑い合えるのが嬉しかった。

Aの場所がわかったのが嬉しかった。

それで7:00を軽く超えるといろんな人からLINEが入ってきた。

みんな心配してくれてたんだって思うと自分の事のように嬉しかった。

そしてら警察さんから連絡があった。

『今からAの所に向うらしいよ！

はぁ～早くAの無事な姿を見たいよ！～』

荒木『ほんとに無事を祈るしかないね』

太田『そうだね！』

正午を回る前の事だった。

夢主side

これが起こる前に男達はスマホに目を落としていた。

男3『勝手なことをされたら困るねぇ～おっさん！』

男『金がないからこいつ差し出すことでOKしてやってんだよ！』

え？この人たちはあいつの味方じゃなかったの

ふと龍儀くんの方を見たら全然元気でいかにも今逃げろ！って言ってるようにしか見えながったけど、そんなことは無いかった

男『よーしおっさんの駆除完了っと。』

次の瞬間パトカーの音が聞こえてきた。

男3『まーたね組長が心優しい事を有難く思えよ～』

男2『君の嘆く姿に感動しちゃっんだって～』

男『だーから俺達はこのオッサンを気絶させて警察さんに渡すまでが仕事になりました～』

そう言って猛スピードで逃げていった。

横田『と、とりあえず良かったね！！』

『これで帰れますね！』

警察さんが来て話を聞かれた。

やっと帰れる！