#5 マヨネーズ 土方side ページ6
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目を覚ますと、隣には昨日の吸血
鬼がいた。
すっと背筋を伸ばし、無表情で正
座している。
昨日と違うのは、全身に包帯を巻
いていること。
1ミリも隙間はない。
...で。
土「お前、何でここにいる?」
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話を聞き終えて、一服吸おうとタ
バコの箱を探す。
ない。
「そういえば、土方様は回復が早う
ございますね」
土「そういえば、な。」
確かに、他の2人はまだ寝ている
。
「実は、」
彼女は無表情に続ける。
「土方様の血は体に悪そうだったの で、3口飲んでやめました」
土「だからか、、っておいィィィ!」
「あ、お粥作ってきましょうか」
土「無視するなァァァァァ!」
襖はぱたっと閉じられた。
仰向けになって目を閉じる。
ひとつ、疑問が浮かんだ。
何であいつは、俺達を殺さなかっ
たんだ?
そんなことを考えながらも目を閉
じていると、ふにっと唇に当たる
ものがあった。
目を開くと白いタバコが見える。
「もう少し待っててくださいね」
酒も一緒に持って来てくれた。
彼女が去って閉じた襖を眺めな
がら、思う。
気のきくやつじゃねえか。
表情があればな、、
俺は開いてしまった心の扉を閉め
るように、残りの酒を一気にあお
った。
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作者名:花火、風車 | 作成日時:2016年1月23日 22時