【本編】我ら祖国の為に！！ (ページ11)

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第10話　陸上部隊隊長アドルフォページ11

ぽかぽかと日差しが暖かい時間。
アドルフォは部下たちの戦闘訓練の様子をうとうとしながらも眺めていた。
他の隊なら訓練中に隊長がうとうとしていることはありえないだろうが陸上部隊の面々はアドルフォの陸上部隊隊長という肩書きからは想像出来ない明るく元気な雰囲気に絆されているのか隊長のことを咎めるどころか容認している。
うとうとしているアドルフォを見て「隊長お疲れなんだな…」「隊長見てると心が洗われるって言うか…」「うちの娘もあれくらいなんだ……次の休暇までに俺が生きているといいんだが…」と喋っている隊員が大半だ。

そんな緩い空間ながらも1人もサボらず戦闘訓練に向けたストレッチをしている陸上部隊は不思議なところである。

「せんとーくんれん5人とした人から走り込みね～！今日は技術じゃなくて体力あげてこー！」
いつの間にか眠気から冷めたアドルフォからそんな指示が飛ぶと先程までのほのぼのした雰囲気から一転固い空気になりはい！と綺麗に揃った声が響くのだからやはり陸上部隊は不思議なところだ。

訓練が終わるまで少し寝てようかなとアドルフォが考えていると耳元のインカムから会議室へこいと招集が掛かる。
アドルフォは即座に立ち上がり一般人では通れないであろう屋根などを軽々とつたって会議室への最短ルートを進む。

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「ごめんなーさい！！ちょっと遅れた！」

ソビーからの招集を受け会議室に入ると殆どの幹部が集まっていた。だがその中にアドルフォが懐いているハクロの姿はいない

きょろきょろと周りを見ているとハクロが入ってくる

あれ…？ハクロ兄なんか体痛そう
ハクロ兄はさっきまで外交に行ってたから特に戦ったりしてないと思うんだけどなぁ。ハクロ兄大丈夫かな。

今すぐ飛びついて話を聞きたい衝動を堪えハクロ兄を見つめる。やっぱり体痛そう。

「それでは会議を始める」

ソビーがそう言って説明を始める。内容はアドルフォが予想していた通り戦争の事だった
ソビーの話を軽く聞きながらアドルフォは敵国の陸上部隊にはどんな強い人がいたかと考える。

また強い人と戦える事を考えたらわくわくするなぁ！はやくせんそー始まらないかなぁ