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12 未知の ページ14

赤「な、なに!?」

そう思って周りを見ると、そこかしこから「肺炎だ」と騒ぐ一般細胞たちが、わらわらと逃げ惑う姿が見える。

それにともなって、以前見かけた肺炎球菌やブドウ球菌たちが、一般細胞を次から次へと襲っては、駆け付けた白血球たちに次々倒されていった。


「白血球が来たぞ!」

「うわあブドウ球菌がこんなところに!」


あちらこちらで様々な声があがり、もみあいになった細胞の間を通り抜け、ようやく大きな場所へ出てきて一呼吸置く。
見晴らしのいい展望台のあるこの丘は、今の状況を一目見て確認するにはもってこいの場所だった。


赤「見たことない細菌までいる…」


暴れまわる二種類の細菌とは別にもう一体、新しく見る細菌に、不安を覚える。
白血球たちは必死に攻防を続けているが、合併症の発生でもしたのか、いささか相手の細菌の数が多すぎることが気がかりになった。


赤「大丈夫かな…もし負けちゃったら…」


そう考えて、ぶるりと悪寒が背筋に走る。きっと白血球さんたちならやってくれる。
そう信じてはいるものの、やはり、数の暴力というものには抗えない節があるもので。

もう少し近くに行って様子をうかがおうと、振り返ったその瞬間、首元に刃物を突き立てられる感覚がした。いや、突きつけられたのだ。


赤「ひ、」


息をのむ間もない。
目の端に見えた、新種とおぼしき塊が、こちら目掛けてその刃を突き立てようと腕をひく。

一瞬のうちに、私の足元には、生あたたかな血しぶきがしたたり落ちていた。

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まみむのめ(プロフ) - 結(むすび)さん» はじめまして!コメントありがとうございます!結構時間をかけて作ったものなので、そう言って頂けてありがたいです! (2021年6月5日 1時) (レス) id: 7de2b213c2 (このIDを非表示/違反報告)
結(むすび)(プロフ) - コメント失礼します、、!最後まで読ませていただきました。作者さんの文章の書き方も設定を細かく考えている所も、キャラとの関係性も、主人公ちゃんのイラスト等も、何もかも素晴らしかったです!素敵な作品をありがとうございます、、 (2021年5月18日 18時) (レス) id: 0ce8940541 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まみむのめ | 作成日時:2021年3月5日 16時

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