ただ温もりに触れたいだけ。

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緑side


目が覚めると、
薄暗い部屋の中で見たこともないくらい広い天井が見える


緑｢え"っ………｣


俺、外におったよな…？

しばらく混乱しているとこの部屋のドアが開き、
白Tとスウェットを着た男の人が入ってきた。


赤｢あ……｣

緑｢……？｣



あちら側がなんも言わないから2人とも硬直状態。


赤｢………飯あるけど…食べる？｣


絞り出たであろう言葉はそれ。
別に食べたかった訳でもないけど、

…はい、と返事をして部屋を出ようとする




赤｢、、君は知ってるよな、俺が呪われ人だって｣


長い廊下をその人の後ろをついていっていると
遠慮がちな口調でそう言われた


……"呪われ人"………

触れたり、触られたりした人間は
狂い踊り溶けてしまう。

そういう話は聞いた事ある…


あとは、
呪われ人はいつも冷たい目線でじっと人を見つめるだの
屋敷敷地に入ると炙り殺されるだの

変な噂はあった



でも、ほんまにこの人なん……？

正直……信じられない。
もっと怖い人をイメージしてた、、


赤｢あと、自分。
ご飯なんて食べないでもう帰った方がええよ。｣


気づくと連れてこられたのはきっと玄関で、
俺に気遣ってくれたんや……


緑｢でも、、俺、帰るとこ………｣


赤｢ないの…？｣


緑｢ざ、罪人やから……｣



そう言った自分の声は震えていた、

自分で言うと罪を認めてしまった気がして
ならなかった。




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