僕らのマドンナ。【畑】

再認識した想い。 ページ20

はじめside


さぁ諸君。ついにAとドライブだよ。
この日がやってきたよ。
親分に頼んで正解だったね。
恐れ多くて頼めないって思ってたけど
優しい親分はもうすぐ気付いてくれた。


ほんと、優しいわ親分。←








ほんとはね、家とかに招待しよーかな
なんて思ってたけど、
うるさいから。なんせ。うるさいの。
だからドライブですよ。









「親分さん、いい人だね！」


は「何話したの？？」


「いろいろ！(笑)親分さんの連絡先教えてくれた！」


は「待って。突然距離縮まりすぎじゃない！？」


「お兄さんみたいな人だね！(笑)」


は「おにーさん？！え、待って。なんの話してたのほんとに！」


「変なことは話してないって(笑)ところではじめくん。今日はどちらへ？？」


は「え？うーん。決めてないな(笑)ひたすらブーンって感じ？(笑)」


「なるほど。ノープランってことね(笑)じゃーあたしから提案がありまーす！」


は「なに？！」


「海行きたい！海！」


は「海！？！？」


「そんな驚く！？(笑)」









う、海って…
ほんとにデートみたいじゃないか。←









いや、落ち着け俺。まだ俺たちは友達だ。←









「はじめくんに話したいことがあるから…」


は「え、」








それはなんだ？

ま、









ま、









まさか…









こ、告白！？！？









は「へ、へぇ…Aから話なんて…なんだろうなぁ…」









「大事な話だから」









コレってえええええ。




ほんとに告白じゃないっすか神さま。









いや、どうしよう。






嬉しいよ？とても嬉しいけど…









でもまだ会って数回だよ？









それからいろいろ雑談して
気付けば海に到着。









「海だー！！！綺麗だなー！」









そう言って青空を仰ぎ、
大きな声で叫ぶ君。









あまりの美しさに声を失った俺。









「？？はじめくん？」


は「あ、え？なに？」


「ぼーっとしてるけど大丈夫？」


は「あぁ、うん。大丈夫」









こんな時間がずっと続けばいいのに。
なんてことまで思う俺。









あぁ、俺はほんとに
この子に惚れてるんだ。









そう改めて実感した日だった。

ねえ、かみさま。→←親分の優しさ、はじめくんの優しさ。

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