傍迷惑な居候*゜☆ ２ (ページ19)

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嫌な予感　■Remi■ ページ19

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ひんやりとした冷たい空気の漂う朝の廊下。

一時限目の調理実習のために家庭科室へと移動する途中、

教室にエプロンを忘れてきたことに気付いて。

「ごめん、ちょっと先行ってて？」

一緒に居た友達にそう告げて、来た道を引き返す。

通りかかった２年生の先輩のクラスの前では

３、４人の女の子たちが輪になって楽しそうにお喋りなんかしていて。

授業が始まるまで時間がないから、

足早にその前を通り過ぎようとした…

とき

◇「…ねぇ、ちょっと」

　

そのグループの中の一番派手な感じの先輩に引き止められて。

「…なん、ですか？」

◇「あなた、確か大野って子と…よく一緒にいたわよね？」

フン…と鼻を鳴らして、

品定めでもするかのように上から下まで舐めるように私を見る彼女。

くるくると綺麗に巻かれた髪。

甘ったるい香水の匂い。
　

短く切られた制服のスカート。

ドクドク

血液の流れる音がやけに大きく耳に響く。

「だったら…何ですか？」

小刻みに震える拳をギュッと強く握りしめる。

…嫌な予感がした。

ザワザワと押し寄せる胸騒ぎが止まらない。

時間が経つにつれ、Aと櫻井先輩の噂は、

クラスから校内中にじわじわ広がっているようで。

彼に密かに想いを寄せていた先輩たちにとって、

Aの存在は面白くないに決まってる。

そしてこの人たちもたぶん…その中の１人なんだ。

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