Flower Garden８

YURINO×MIYUU５ ページ26

ベッドに入り
壁の方を向いて
携帯をいじっていると



私を追ってYURINOが

そっとベッドに入ってくる。






ギシッ

｢はい。2人の時、ベッドでは携帯禁止〜。｣






仕事のこと以外
基本的にはベッドの中では
携帯を触らない。


という、
2人の間でなんとなく出来た約束を
改めて言われた。




カタンッ


｢…………。｣




ベッドの棚に無言で携帯を置いた。

壁を向いているので
YURINOの顔は確認出来ないが

なんとなく分かっている。






ニヤニヤしている事が。







それが心底、腹が立つ。



その余裕が。





私ばっかり勝手にドキッとして。




それが悔しくて


言わなくていい事まで言ってしまう。





この減らず口ばかりの自分に嫌気がさす。






『たまには素直になりなよ』



と言うアンナの言葉が今胸に響いていた。







｢…………。｣




くるっと振り返り
上目遣いでYURINOを見つめた。




急に私らしくない行動をとった事で
ビックリしていたが




見た事ない位優しい顔と
少し掠れた声で



｢ん？…どした…？｣


と髪を撫でてくれた。







まっすぐに目を見つめていた視線を
そっと唇に移し

それから
もう一度目を見つめる。







すると



YURINOが自分の唇に触れ

｢…キスして欲しいの？｣

と、その指で私の唇をなぞり
尋ねてきた。






｢…して欲しい……｣



と素直に告げると

優しい目をして
甘く深いキスをくれた。




それだけで

身体がとろけそうになる。




キスだけで
こんなに感じるなんて。




離れた唇を見つめると




｢まだ…足りない…？｣



と聞いてくるYURINO。







｢うん…。もっと…して欲しい……｣




と甘えると




｢…っ////ねぇ、やばい…////
…今日のMIYUU、可愛すぎる…////
ごめん…もう、抑えらんないかも……////｣





といって
今度は強く深いキスで
私の口内に舌をねじ込んできた。





｢……んっ、、////っゆ…りの…っ…////｣




｢……っ、、はぁっ…////｣





私が素直になればなる程

それを上回る愛情をまっすぐに返してくれる。







こんなに

心も身体も満たされたのは



今日が初めてだった。








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