刀剣女士 さんじゅういち！ ページ37
翠side
ｷｭｲｲｲﾝ
翠「お、帰ってきたか」
前田「そのようですね…行きましょう主君！」
ゲートの方からの光を見て、俺は近侍の前田と共にゲートへ向かった。
翠「お帰り！あまりにも遅かったからしんぱ…」
それ以上は言えなかった。
一期「くろ！くろ！！」
全員が中傷の傷を追っていた。
あの長谷部さえも…そして俺はその背中に背負われている彼女を見て絶句した。
翠「くろ！！」
前田「くろ姉さん！！」
ボロボロで腹部から大量の血を流して眠っているくろは重傷で折れる寸前だった。
すぐさま手入れ部屋に運び、手入れの準備を始める。
前田「手伝い札をお持ちしました！」
翠「サンキュー前田！五虎退、今剣！次はお前ら手入れするから近くにいろ！」
五虎退「は…いっ…」
くろの体は刃こぼれが酷く、霊力を流しただけですぐ折れてしまいそうな程脆くなっていた。
これじゃあ手入れは出来ない…まずは今の状態を少しでも良くしないとな。
翠「前田！薬研を呼んできてくれ！」
前田「分かりました！！」
前田が持ち前の機動で手入れ部屋を出て行ってから数分後、救急箱を持った薬研をつれて戻ってきた。
薬研は今にも折れかけのくろを見て取り乱したものの、すぐに手当てへ取りかかる。
直接霊力を流さなければいけるんじゃないかと考えた俺は、薬研の持つ包帯や塗り薬に自分の霊力を少しずつ流し込んでいく。
薬研「っと…これくらいか」
翠「重傷だが、一応手入れ出来るまでに回復したな。薬研助かった！」
薬研「いや…しかしまあ、何があったんだ？」
長谷部「…鳥羽に検非違使が出現しました。部隊全体の練度も低く、到底かなう相手ではありませんでした…先陣をきって飛び出したくろが集中攻撃を受け、薙刀に肩を、高速槍に背中を…」
五虎退「ぐすっ…それにっ、ぼ…ぼくを助けようとしてぇ…っ、うわぁぁあ！！！」
一期「五虎退、お前は何も悪くないよ。兄として、助けにいけなかった私の責任でもあるんだ…」
なるほど…くろのお陰で誰も折れずに帰城できたって訳か。
手入れをしながらくろの腹部の傷を見た。
翠「出血が酷いな…前田、手伝い札を後数枚持ってきてくれ！薬研は包帯を！」
前田「おまかせください！」
薬研「まかせろ！」
頑張れ…折れるな！！
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聖カコ(プロフ) - 作者名、確かに響きがいいですね。この作品に癒やされてます。いつも更新感謝です。 (2019年4月23日 22時) (
レス) id: 7a3bf8ffac (このIDを非表示/違反報告)
聖カコ(プロフ) - 素直じゃない長谷部可愛い。宝箱イベ、宝箱の鍵は出ても蔵の鍵が出ない・・・ (2019年4月10日 21時) (レス) id: 7a3bf8ffac (このIDを非表示/違反報告)
月下(プロフ) - 長谷部の小説少ないので嬉しいです！基本的に箱推しなので、みんなの分読みたいんですよね〜。更新頑張ってください！ (2019年4月4日 13時) (レス) id: 44bf1c6ca4 (このIDを非表示/違反報告)
聖カコ(プロフ) - 我、長谷部沼の住人なり・・・伽羅ちゃんも大好きですが。面白いです。更新頑張ってください！ (2019年4月3日 17時) (レス) id: 7a3bf8ffac (このIDを非表示/違反報告)
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