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六拾八の幕(青江side) ページ21

青「ほんっと…どれだけ出てくるつもりだい…?」


目の前にはこの世の物ではない、化け物。
が、突如現れた空気の歪みから次々と溢れ出てきている。


一「青江殿!!お待たせいたした!!」

青「主は?」

一「先程一軍に鳩を…」


…どれだけ今日がついていない日だったか。
武装しているのなんて僕しかいない。
この日のために付喪神として姿を現したAちゃんすらいない…
どんと任せられる一軍だって外だ。


青「全く…痛いところを突いてくるねぇ…!」


僕が刀を振るうと消える化け物。
けれどそれはきっと、僕が幽霊を切ることが出来るから。
だから、一期くんや他の刀が切っても切れない。

…表は石切丸たちに任せてある。
他にもこういった妖に関係している刀は今、必死になってこの本丸を守っている。


青「…っ…!」

一「青江殿!?」


くら、と目の前が歪む。
流石に赤疲労か…けど、今ここを食い止められるのは僕しか…!


一「青江殿!!後ろを!!!」

青「っぐ…ぁ…!!」


一期くんの声に反応した時にはもう遅かった。
僕の背中は大きな爪で裂くように引っかかれていて、鮮やかな赤で目の前が染まっていた。

せめて…コイツだけは…!
ほとんど力のはいらない手で振るった刀は、鬼のようなやつに弾かれた。


一「ーー!!ーーーーー…」

青「…」


…すまなかったね、一期くん。
守れなくて……
僕は重たくなっていく瞼をそのまま降ろした。

六拾九の幕(貴方side)→←六拾七の幕(薬研藤四郎side)



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ハク(プロフ) - とっても面白かったです!!番外編もみてみたいです! (2017年4月10日 17時) (レス) id: a0d23eb5b6 (このIDを非表示/違反報告)
新雪 - 最後涙でそうになった。w (2017年1月4日 1時) (レス) id: 295e266782 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はせがわ | 作成日時:2016年5月2日 20時

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