2万円 ページ3
”
悲しそうな弱々しい鳴き声は、彼女の心に火を付けた
寂しい、実家から引っ越してずっとそんな事が頭の隅にあった
(まぁ実家でも話してもらえなかったから対して変わらないけど)
1日の疲れが吹っ飛ぶような、癒やしの存在が欲しい
丁度そう思っていたところだった
遊び相手もできるし、癒やしにもなる………コイツに運命を感じたのだ！
「よし！分かったぞ！お前を我が家で飼う！」
小さな黒猫の体を両手で抱き寄せる
黒猫は少し驚きながらも嬉しそうに「ﾆｬー」と鳴いていた
「ボロアパートだけど良い？」
猫「ﾆｬｰ！」
人間の言葉がわかるのかと言うほどに返事のタイミングが良い
クリクリの瞳に思わず眉毛がハの字になってしまう
「う…うぅ…で、でもな………まだ安定してなくて………」
「就職先決まって、落ち着いたら……でもいい？」
猫「……ﾆｬｰ」
カップラーメンorゼリーで過ごしている私がコイツに充分な餌を買えるとは思えない
此処らへんに住んでいるおばあちゃんにしばらくは面倒見てもらってくれ
多分鮭とか良いものくれるだろう
そんな考えから、黒猫を地面におろしもう1度優しく撫でた
「……迎えに来るから」
猫「ﾆｬｰ」
目を細めた黒猫に背を向け、その場から離れる
毎日ここに通おう……猫ってベーコン食べれるのか……？
家に帰る足取りは非常に軽かった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「んー………んー………」
最近買ったサメの抱き枕を抱きながら、充電ゲージが赤く目立つスマホをイジる
すぐに見つかるかななんて思ったのだが、中々良い所が見つからない
給料は良いけど、此処から遠いとか、近いけど給料安いとか………
中々条件を満たしてくれる仕事場が見つからないのだ
「……仕方がない」
「喫茶店でバイトするか………オシャレだし……」
今日散歩中に見つけたあのレトロな喫茶店
近場で言えばあそこが一番給料が高かった
喫茶店のバイトってなんかオシャレだし、あぁ言う所ってなんか緩そう(偏見)
「そーと決まれば早速………」
「って、ん？」
喫茶店の詳細をタップしようとした時、ある言葉が目に入った
『月60万も夢じゃない！我々工場で…………』
『月60万も夢じゃない！』
『『『月60万』』」
ﾃﾞﾃﾞｰﾝ!!!
ﾎﾟﾁｯ
気付けば指は迷わず月60万をタップしていた
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miyutnk0915(プロフ) - 物語の設定がすごく好みでとってもこの作品が好きです！更新待ってます！ (5月1日 1時) (
レス) @page49 id: afb4105720 (このIDを非表示/違反報告)
ハサミ(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！いやぁ、なんか自然とそうなってましたね（笑）優しさと言われると、ま、まぁ…（（（お互い勉強頑張りましょう!!!! (2022年2月14日 23時) (レス) id: 04bd2d1c54 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - いつも応援します！…結局grさん以外毒入りを食べてないと思うと優しさが溢れてるのを感じる…定期テストワイもなんで頑張りましょう！ (2022年2月14日 19時) (レス) @page49 id: 35bd2a2067 (このIDを非表示/違反報告)
ハサミ(プロフ) - あるさん» 本当にごめんなさい……。ゲーム実況見ながら書いてたら主人公の名前そのまま書いちゃってました……（笑）コメント助かりました！ありがとうございます！更新頑張りますねッ！ (2022年1月30日 10時) (レス) id: 04bd2d1c54 (このIDを非表示/違反報告)
ある(プロフ) - …アヤノちゃんって誰でしたっけ…？間違えてませんかぁ！作者様!!!!あ、いつも楽しみに読んでます〜更新頑張ってください!!!! (2022年1月28日 10時) (レス) @page46 id: d7169240b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハサミ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okjhgf/
作成日時：2021年9月20日 9時
