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「これはなに？」
em「これは…『カラスアゲハ』と呼ばれる蝶の一種です」
「へー！きれいだね！」
紅茶の良い香りが漂う図書室で、自然写真集のページをペラペラと捲る
結局あの後、なんかグルッペンに連れられてここまで来た
グルッペンに物凄く心配されたし、大先生はなんか必死に叫んでたけど、よく分からない
そして今、隣りにいるのは何でも知っていて何でも教えてくれる優しいエーミールだ
エーミール、優しい…あったかい！
何でも笑顔で受け答えしてくれるエーミールが、すぐに好きになった
花のことも、生き物のことも、聞くと全て答えてくれる
「…これ綺麗！これはなんて言う？」
em「これは、『薔薇』と呼ばれるお花です」
em「薔薇なら、中庭にありますね、後で見に行きましょうか」
パァッと効果音が付きそうな明るい笑顔で何度も大きく頷く
エーミールは本を握りしめる私を見て、嬉しそうに優しく微笑んだ
gr「ん”ん”……エーミール、そろそろいいか？」
em「……そうでしたね、すっかり忘れていました」
「？」
エーミールが淹れたてのコーヒーに口を付ける
em「…Aさん、私達には大事なお話し合いがあるので」
em「少しあちらの方で本を読んでいてくれますか？」
「どこで…？」と少し不満げに聞いてみると、窓の外から陽の光が当たるテーブルを指さされた
……せっかくきたのにぃ……ていうか呼ばれたから来たのにぃ……
「……1人じゃさびしい……」
em「……オスマンさんも一緒です」
os「めう！？」
コーヒーを飲もうとしていたオスマンが驚いてコーヒを零しそうになる
糸目と、頭の上にちょこんと乗ったトルコ帽が特徴的だ
おすまん……オスマンと一緒なら良い！
「オスマン！一緒に本、読もう？」
os「……そんなん頼まれたら行くしかあらへんなぁ」
os「一緒に読むめう！」
「やったぁ！」
オスマンが立ち上がり、そのままひょいと私の体を持ち上げる
私は本を握ったまま宙に浮いた
なんの本読もうかなぁ……絵本読んでもらおうかなぁ……
gr「……早速だが、エーミール」
gr「見つかったか？」
Aがオスマンと楽しそうに会話しているのを確認してからグルッペンが会議を開始する
エーミール何も言わずに頷くと、影からホコリを被った古い本を出した
em「随分古い本ですね…自分でもこんな物があったとは…」
em「保管庫の奥底に眠っていましたよ」
その本の題名は、『悪魔の全て』
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ハサミ(プロフ) - かみぶくろさん» あー…そうですね……テスト期間終わってからにしますか…あ、もちろん入ったらコメント消しますよ！うん…てすとがんばゆぅ…（白目） (2021年8月19日 6時) (
レス) id: 04bd2d1c54 (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ - あ、テスト期間終わってからにしましょうか？あと、念のためちゃっとに入れたら僕のコメント消してください！テスト頑張れぇ… (2021年8月19日 4時) (レス) id: 50a29b0d71 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜(プロフ) - ハサミさん» いやいや…俺もちょっと最近読んでてﾆﾁｬｧってしてますよぐふふ()こちらこそありがとうございますふへへ(？) (2021年8月18日 18時) (レス) id: 32b652fdb6 (このIDを非表示/違反報告)
ハサミ(プロフ) - 魔夜さん» そんなぁ……！げへへ……（）いやもうありがとうございますね……（？） (2021年8月18日 17時) (レス) id: 04bd2d1c54 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜(プロフ) - ハサミさん» いやー…本当に面白過ぎるもんで…宣伝したい欲が湧き上がってしまった… (2021年8月18日 15時) (レス) id: 32b652fdb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハサミ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okjhgf/
作成日時：2021年6月27日 12時
