兄さん ページ37
「……ペ神、さん……」
医務テントに入ると、奥の方で兄さんがベッドに横たわっていた
その隣には深刻な顔をしたペ神さんが座っている
「に、兄さん…は……」
sn「……自分で確認してみな」
震えた手を兄さんの方に向けながらゆっくりと進む
血を拭いた跡のある頬に手が触れる、その瞬間
ni「わぁ!!!!」
「ﾊｸﾞﾍﾞｯ!!!!?????」
兄さんが勢いよく起き上がった
驚きのあまり意味のわからない言葉を発しながら倒れてしまった
ni「…あれ？A？あれ？……ちょ、ちょっとやりすぎた…？」
白目で倒れる私を兄さんが心配している
ペ神さんはそれを横で見て大声を上げて笑っていた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「そ、それで兄さん！大丈夫なの！？」(起きた)
ni「おう、大げさにしたらなんか刺激があるかもって思っただけ」
ni「見ての通り、傷はそんなに深いものじゃないし、俺にとっては何ともない」
兄さんは「ほら」と手を広げてみせた
確かに血は出ているが、兄さんを見ている限り大丈夫そうだ
「ほ、ほんとに大丈夫…？無理して言ってない…？」
ni「あぁ、大丈夫だ。信用してくれ」
兄さんがニコッといつものように優しく微笑む
それに何かが崩れ落ち、さっき泣いたばっかりなのにまた涙が出てきた
「よかっ、たぁ……死んじゃったら…どうし、よう…かと……」
「ご、めん……ごめん…なさぁ…い…うぐっ……うわぁぁぁあああああん!!!!」
ni「A…子供じゃないんだからそんなに泣くな……」
「だってぇ……」
兄さんに思いっきり抱きつく
力強く抱きしめると、「まって…A…」と苦しそうな声が聞こえてきた
…が、そんなのも気にせず力の限り抱きしめてあげた
sn「待って！兄さん本当に死んじゃう！A！」
「ほえ…？兄さん……？にいさぁああああああああん!!!!!」
兄さんが死にそうになっているのに気づいたのはペ神さんが叫んだ時だった
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kuromike(プロフ) - ハサミさんの作品いくつか拝見してました！この作品とても面白くて2時間ぐらい魅入ってました！！！本当に大好きです！！ (4月29日 0時) (
レス) id: fe22798a11 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - ハサミさんのお話はじめてみたんですが読んでる最中にないてました...！！これからも応援してます！！ホントにできれば番外編みたいなのが見たい...です！！他の作品もコメントすると思いますがよろしくお願いします！！！！ (2022年7月24日 14時) (レス) @page39 id: 790884ee82 (このIDを非表示/違反報告)
零 - めちゃめちゃ面白かったです！毎日学校から帰ってきたら即読んでいて、気がついたら2時間たっていた…なんてこともありました！とっても大好きな話です！これからも頑張ってください！！！応援してます！ (2022年7月13日 21時) (レス) @page39 id: a562592b21 (このIDを非表示/違反報告)
ハサミ(プロフ) - ひなさん» 喜んでもらえて嬉しいです！ちなみに、新作できてますよ…！（ﾎﾞｿｯ）あとがきの方から飛べると思います！無利しない程度に頑張りますね！ (2021年6月28日 17時) (レス) id: 7327436ef2 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ハサミさん» わわわっ！まさかの主様からコメントが来るのめっちゃ嬉しいです…！新作ワックワクのドッキドキで待ってます！決して無理はしないようお身体にお気をつけてください！気長に待てますのでっ！ (2021年6月28日 15時) (レス) id: 2474e749f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハサミ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okjhgf/
作成日時：2021年5月10日 20時
