♯007 似合うように ページ7
色人side
美樹)ちょっと！色人飲みすぎよ！
色人)うるせぇ、いいんだよ！
完全にやってしまった
もうダメだ
絶対嫌われた
美樹)もう、ほら、水！
早く帰らなきゃ、あの子心配するわよ
色人)さんきゅー
こいつは美樹。この店のオーナーだ
ちなみに、オカマ
だから、力が強い
色人)でもよ〜、絶対嫌われた
俺もう生きてけない
Aのあの表情が
忘れられない
そりゃ、そうだよな
俺は最低なことをしたから
美樹)ったく、まずは謝りなさいよ
こんなところで飲んだくれてないで
色人)どんな顔して会えばいいかわからない
美樹)もー、世話の焼ける子ね
『カラン…カラン』
美樹)あら、いらっー…しゃい
まぁ、可愛いお姫様
美樹の声に
俺も反応した、そういえば今日のAの格好
お姫様みたいだったな
？)はぁ、はぁ、色人！
ん？名前を呼ばれ
振り返ると俺は目を大きく見開いた
だってそこには
朝と同じ格好をしたAが立っていたから
美樹)え、あー、この子がそうなの
ほら、迎えに来てくれたんだから
早く帰りなさい
色人)帰る
そう言って俺はお金を置き
Aと外にでた
外は少し肌寒い
ノースリーブのドレスを着ているAは絶対寒いはず
俺は自分の上着をAに着せてあげた
A)あ、ありがとう
だけど、そこから沈黙が続く
何を話していいのかわからず
色人/A)あ、あのさ！
やばい、ハモっちゃった
どうしよう、
A)色人から、言って
色人)朝はごめんね、俺のせいで
怖い思いをさせちゃって
俺の言葉にAは首を振った
A)私の方こそ、逃げ出してごめんなさい
色人が家にいなくてすごく寂しくて
出て行っちゃったんだと思ったら
足が勝手に動いてた
え、そんなに俺の事を
気にしてくれてたんだ
A)きっと、色人からしたら
私はすごく子供でワガママかもしれない
だけど、絶対に色人に似合う女の子になるから
その言葉だけで俺はもう
今まで生きてきた中で一番嬉しかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神姫 | 作成日時：2019年6月11日 8時
