ﾟ+花より男子ﾟ+Flower Boys｡・:＋°

第1話 奇跡の再開 ページ1

類side



昔から俺はあまり他人に興味が無い
だって期待するだけ無駄だから








だけど、そんな俺を変えてくれた
存在が静の他にもう一人いた









？)花沢類ー！









そう言って大きな声で扉から叫んでいるのは牧野つくしだ。この非常階段でサボっている俺の話し相手だ









牧野)ねぇ！ドア開けてくれない？









類)なんで〜？









牧野)手が塞がってるの！
はやくしてよ









めんどくさいな〜そう思いながら
俺が扉を引くとそこには誰かを背負った牧野が立っていた









類)え、誰連れてきたの？









正直、知らない人は嫌なんだよな
俺はゾッとしながら聞くと









牧野)わかんないよ！だってそこの階段に倒れて
たから









嘘はついてなさそうだけど
一体どこの誰だろう









類)え〜、知らない人はー…









あれ、この顔立ち
目元のほくろ、似てる…
だけど、こんなところにいるはずない









牧野)知り合いなの？









考え込んでいる俺に牧野は
たずねてきた









類)んー、似てるような似てないような
司に連絡していい？
あと、ここに牧野がいるとまずいから









牧野)あ、そうだね
少し外すよ










そう言って俺は携帯電話を取り出して
電話をかけた









司)おい、類
急用ってー…まさか、牧野！？









類)いや、牧野はいないよ
それよりさ、この子見覚えない？









そう言って俺はさっきの女の子を
抱きかかえた









司)ったく、そんなやつ知るわー…け？
A…？なんでこんなとこにいるんだ？









やっぱり、そうだったのか









類)目が覚めたら、俺達のこと
許してくれるかな？









司)わかんねぇよ、てかこいつ
今までどこにいたんだよ
類、俺は帰るからな
だいたい、目が覚めちー








『パチッ…』








類)あ、司、声が大きいよ









Aと思われる少女は
目を覚ますとあたりを見回して
俺の顔を覗き込み







A)類？









類)うん、そうだよ
久しぶり…A









俺の言葉にAは
涙ぐみながら俺に抱きついた









A)やっと、逢えた
ずっと会いたかったよ…








そう、この子が俺の人生を変えてくれた
もう1人の存在、そして司の元婚約者でもある

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