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高杉晋助…。
鬼兵隊のリーダー、私の心の中には渦がまいていた。
でも、これは女中達の噂でしかない…このことを十四郎に聞いてしまえば早いけど、本当だったら私はどうするのだろうか?
でも、一つだけわかることがある…これは誰にも口外してはならないこと、言ってしまえば真選組も多分鬼兵隊の高杉さんもお互いが無事でいられないことが予想出来てしまうから。
だから、私は心の中で誓った。
数日後。
私は、買い出しにいつものように出掛けていたら、後ろから口を押さえつけられ何処かの細い道へと連れてかれた。
そんなことに驚き暴れるが相手は男性で簡単に抜けれるはすがない。
そして、私も知らない場所に連れて来られた瞬間押さえつけられていた手が離れ後ろを向くとそこには、久しぶりに会う高杉さんの姿があった。
「ちょっと、強引なことをしちまったことには謝るが、Aお前は何者だ?」
高杉さんの目が完全に敵を見る目であった、下手な答えを出したら多分…いや絶対殺されるだろう。
「な、何者…ってどういう意味ですか…。」
震えが止まらなくなっていた、怖くて怖くて怖くてたまらない状況だ。
「クッククク…ちゃんと自分の状況がわかってるんなら上等だ、A、お前は真選組のなんなんだ。」
嗚呼、やっぱり言わずしても確かに真選組、鬼兵隊には被害はないのだろう…でもそれは私がどうなってしまうのかわからないということを付け足してだ。
「わ、私は、小さい時に親を天人に殺され近藤さんに拾われた身です。だから、真選組の皆は私にとって家族なような感じです。でも、高杉さんは鬼兵隊でしたよね。そのスパイとかではないです。逆に私はこのことをどちらかに言ってしまえば両方とも傷つきます、だからそんなのは見たくなくって私はずっと黙ってきましたよ。」
私の本心をしっかり話した。
彼は口を開いて
「嗚呼、多分お前はそうだと思ってたよ、ここからが本題だ。お前鬼兵隊に来る気ないか?もうそろそろ、真選組が俺らの居場所を突き止めるだからあと数日で地球から出て行こうとしてるんだ。お前も一緒どうだ?」
高杉さんは私の目の前に手を差し伸べてきて決断をしろというチャンスをくれた。
To be continued
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作者名:Haruzion | 作成日時:2014年12月21日 0時