ロトビリック・ワールド【名前変換ｵﾘｼﾞﾅﾙ】 (ページ6)

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6話ページ6

Aとカレナが家に帰ろうと、来た道を戻りかけた時だった。

『えっ、ちょっ、あ、助けてっ！あああああ！』

不思議な、癒されるような声がAとカレナの耳を通った。

｢え、え？お姉ちゃん！今の何！？｣

｢えっと、川の方だよね、行ってみよう！｣

慌てて川の方へ走るA後ろを付いていくカレナ。

Aは、今までに見たことの無いような、それでもどこか懐かしい光を感じた。

『あぇっ？そ、そこの君！助けてぇえ、溺れちゃって抜け出せないのぉ！』

｢お、お姉ちゃん...眩しいよぅ...｣

｢あ、えっと、誰だか知らないけど、今すぐ助ける！｣

ばしゃっと水しぶきがあがり、冷たい水がじわじわとAの足を冷やしていく。

『うわっ！』

｢よい...しょっ！？っとと...｣

Aはそのなにかを持ち上げ、陸へと歩く。

水がそれに抵抗するため、ゆっくりとしか歩けない。

｢お姉ちゃん、それ何？｣

『んなっ！？それとは失礼な！ボクは、ライト・クリスタルだよ。』

｢...ごめん、もう一回言って？｣

『だからぁ、ボクはライト・クリスタルだってばぁ！』

Aは、意味の分からないという顔をする。

それもそうだ。優しい光を纏っている少年が、自分をライト・クリスタルと名乗るのだから。

カレナは、その事で驚いていた。

だが、Aは違った。

(なんで...光ってるの...？)

｢カ、カレナ...この人...光ってる...｣

｢え、じゃあこの人がライト・クリスタルっていうのは本当なの？それで私達が勇者？やったぁ！｣

わーいわーいとカレナは飛び跳ねる。

『ふっふっふ...そうだよ、キミ達が、ダーク・スティアの勇者。勇者Aと、勇者カレナ。いいね、すっごくいい。』