7話 ページ7
『それじゃあ、行こうか。』
ふにゃあ、と少年_ライト・クリスタルは、そう言う
「...っえ?い、行くってどこに__!?」
Aの言葉は途中で途切れた。
サァァァアア...
少年、カレナ、Aの足元に魔方陣が現れる。
「へあっ...!?お、お姉ちゃ_!」
「ん、にゃ...?ここ、は...?」
Aは見知らぬ平原で目を覚ました。
回りには小さな少年がおり、優しい光を纏っている。
『ああ、起きた?』
「へ、え...?ライト・クリスタル...だよね...?」
『そうだよ、まあ、キミとカレナちゃんが離れたから分離したの。それで小さくなったんだよ。』
へえ、とAは言う。
(ここは...フィア・スティア?)
『あ、“グランディア”だよ、Aちゃん。危ないよ。』
「ひぁぁぁああっ!?」
Aの後ろに大きな熊が現れる。
そしてその熊、グランディアはAに向かって拳を振り下ろす。
避けきれなかったAは目を見開く。
スローモーションの様にゆっくりと時間が経つ。
「危ないっ!」
誰か分からない、青年の声が聞こえた。
ザシュッ
刹那、グランディアの首が切れる。
「っえ、あ...?」
Aは、訳が分からないという顔をしている。
「大丈夫か?君。」
青年はAに振り向く。
(あれ?そういえばライト・クリスタルは...)
キョロキョロとAは回りを見回すが、居ない。
「...?なにか探しているのか?」
何も答えずに回りを見回しているAを不思議に思ったのか、青年は聞く。
「あ、いえ...。ありがとうございます。」
Aは立ち上がり、お辞儀をする。
「いや、大丈夫だ。僕はサーファ。サーファ・リレスだ。騎士団に入っている。」
「私はAです。A・グリダーンです。えっと...」
「ん?」
「あ、えっと、遠くから来た者で...。よくここら辺の事が分かっていなくて」
そうか、とサーファは言う。
「それなら、まずはギルドに入ると良い。」
「ぎ、るど...?」
「ああ。まあ、小さな団体が多いが。」
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作者名:春雪 | 作成日時:2017年5月11日 18時