13気づいた気持ち ページ14
浅沼
そんな顔するなよ
A
・・・私も帰ります
浅沼
送っていくよ
A
・・・結構です
その日は帰っても寝れなった
下野さんにあんなところ見られて最悪
下野さんにあんなふうに言われて辛い
下野さんに・・下野さんに・・・
ずっとずっと頭の中は下野さんのことばかりで
(・・・あ〜あ私下野さんのこと好きなんだ)
時間を見つけては下野さんのために
料理をするのが楽しかったな・・
スーパーの買い物も好きそうなもの
選んで掃除洗濯も苦じゃなかった
もう仕事でしか会えないのかな
A
あぁ、鍵返さないとな・・・
この鍵返したら全て終わりになっちゃうのかな
そんなこと考えているうちに
朝になりいつもどうり仕事をして
その次の日も仕事をして
毎日毎日仕事以外考えないように
過ごした
また一週間
月曜日が始まる
ラジオブースにいつもの時間に入った私は
下野さんを待った
いつもなら余裕を持って
スタジオ入りするのに
放送ギリギリに来て
普通に、何事もなかったように始めた
〜っと、今日はここまで！
来週もメール募集しますので〜
下野紘と
神崎Aでした！
ばいば〜い！〜
普通にマイクを切り
お疲れさまでした〜と言って
席を立つ。
A
し、下野さん、、、
あの、、、
下野
ん、どうした
A
下野さん少し痩せました・・
あ、あの、鍵のことなんですけど・・・
下野
あぁ、いつでもいいよ
俺次があるから時間空いたら
連絡する
ラジオ中も話しかけた時も
一回も目を見てはくれなかった
A
・・・・っ
絶対にだめ、だめだってわかってる
けど、、、溢れ出す涙をこらえることは出来なかった
急にブースの中で泣き出すから
スタッフが慌てだした
A
ご、ごめんなさい・・
平気だから・・
それ以上スタッフたちはなにも言わなかった
帰りの廊下で諏訪部さんとすれ違った
諏訪部
あ〜お疲れ
さっきさ下野ともすれ違ったんだけど、
あいつすげぇ〜顔してたぞ
メガネの奥が真赤だったもん
って、お前もか！
ちょっとこっちこい！
A
えっ、、
諏訪部さんに人気のないところまで
連れて来られた
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作者名：みかん | 作成日時：2020年12月14日 19時
