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当日、駐車場に赤の軽自動車が停まった。
そこから降りてくる義姪、もといA。
俺は彼女のオフの姿を知ってるから女の子って恐ろしいとすら感じる。
彼女に近づき声を掛ければ案の定肩を揺らしたA。
こんな風にした元凶イライラしたけど、いまここでそんなこと思ったって仕方ない。
夜風に当たりながら1人で酒を飲むAを見つけた。
月明かりに照らされているその横顔は美人な義姉譲りでとても綺麗。
「最近どう?トラブルとかない?」
「はい、おかげさまで。」
彼女の家の機器のセッティングは俺が担当したから、少し心配だったのだ。
でも、なにもないならよかった。
「怖い?」
俺がそう聞けば、笑顔の彼女の眉が少しだけ下がった。
「すいません、気を使わせてしまって。」
「いや、いいんだよ。」
世の中にはそんな男ばかりじゃないんだよって伝えることができればいいんだけど、それすらも信じてもらえるか分からない状況だしなあ。
俺の頭に浮かんだ3人の男の姿に、こいつらなら何か変えてくれるかもと思う。
でも声はでかいしデリカシーなんてあるか分からないから、まあ無理かな。
「叔父さん、私東京に引っ越そうと思うんです。」
「東京?どうしたの。」
「活動していくうえで何かと都合いいかなって。
あと、そろそろバレそうなんで。」
「そ、っか…。
引っ越すとき言ってね、手伝いに行くから。」
「え、でも」
「俺がしたいから、ね?」
「…はい、ありがとうございます。」
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猫 - 続きみたいので楽しみに待っときます❗ (2022年9月19日 19時) (レス) @page31 id: f38b04a3f3 (このIDを非表示/違反報告)
まい - psychoの作品を昨日見つけて面白くて一気読みさせていただきました!!この作品も大好きです!無理せず頑張ってください! (2021年5月16日 1時) (レス) id: 90b419fcc1 (このIDを非表示/違反報告)
まお - PSYCHOの時は更新早かったのに、、、もう書かないんですか? (2020年11月24日 4時) (レス) id: a3d417a427 (このIDを非表示/違反報告)
クルミ - 続きがきになる…投稿待ってます! (2020年10月10日 10時) (レス) id: 58fe7c6f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミスト | 作成日時:2020年9月28日 15時