馬鹿にしないで[TOP4]

頭を抱える ページ6

gtmn

カレンダーの赤丸を見て、そういえば明日はバーベキューかなんて思い出す。

実況者というものをやっていると同じ毎日の繰り返しで日付の感覚がなくなってきてしまうのだ。

俺たち家族と、嫁の姉、そしてその娘。

そして男は俺だけ。まあ、こうなることにも理由はある。

その俺の義姪は理由があって男性が嫌いなのだ。

女性と会話をしているときは表情も豊かでよく喋る。

だけど、それが俺に変わった瞬間表情は貼り付けられたように笑顔だけになる。

明らかに頑張ってます、って顔に変わってしまう。

初めて会ったときはまだ4歳くらいだったし、そのときはまだ大丈夫だった。

というか、懐かれていたと思う。

男性が嫌いになった理由は俺も嫁から聞いているから関わり方も難しい。

彼女が苦手とするような部類には入っていないと思ってるんだけど。

出会ってきた数々の男性はあまりにひどすぎる性格をしていた。

正直言って俺は義姉の旦那が苦手だった。

ずーっと笑ってて、でも実はそんな性格だなんて知ったとき嫌いになる以外なかった。

彼女の男性嫌いが始まってからはもう全然会っていなかった。

男性嫌いを拗らせ、ついには就職も億劫になった義姪。

嫁と俺が実況者だと知る義姉の経由で実況者になりたいという義姪の手伝いをしたときに久しぶりに再会したけどまあ美人に成長してて驚いた。

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す