・ ページ5
「お母さん、久しぶり。」
「久しぶりねA。
あんたまた引きこもってんじゃないでしょうね。」
「いいでしょ、別に。」
「お姉ちゃん、これどうぞ。」
「ああ、ありがとうあーちゃん。」
えへへ、と笑う彼女が可愛いくて頭を撫で、2人で近くに座った。
母と千佳さん、そして叔父さんはお酒を片手に何か話し込んでいる。
どうせ酔っ払った母を送っていかなくちゃ行かないんだろうな、と数時間後の苦労を想像して息を吐いた。
「お姉ちゃんの動画、好きなの。」
「本当?嬉しいなあ。」
「お父さんとお母さんとね、一緒に見てるの。」
まじか、私の動画を家族で見てるのか、なんか恥ずかしい。
その気持ちを隠すように別の話題を振って気を紛らわせた。
「最近どう?トラブルとかない?」
「はい、おかげさまで。」
バーベキューを存分に楽しみ、外はだいぶ暗くなっていた。
今日はもう泊まっていきな、という千佳さんの言葉に甘え私と母は泊まることになった。
ならば、と母からお酒を貰い夜風に当たりながら1人で晩酌を楽しんでいるとやってきた叔父さん。
「怖い?」
叔父さんは私の事情を分かったうえで、距離を取って会話をしてくれるからありがたい。
「すいません、気を使わせてしまって。」
「いや、いいんだよ。」
分かってる、彼がいい人だってことは。
だけど、誰であっても体が強張ってしまうのだ。
265人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫 - 続きみたいので楽しみに待っときます❗ (2022年9月19日 19時) (レス) @page31 id: f38b04a3f3 (このIDを非表示/違反報告)
まい - psychoの作品を昨日見つけて面白くて一気読みさせていただきました!!この作品も大好きです!無理せず頑張ってください! (2021年5月16日 1時) (レス) id: 90b419fcc1 (このIDを非表示/違反報告)
まお - PSYCHOの時は更新早かったのに、、、もう書かないんですか? (2020年11月24日 4時) (レス) id: a3d417a427 (このIDを非表示/違反報告)
クルミ - 続きがきになる…投稿待ってます! (2020年10月10日 10時) (レス) id: 58fe7c6f69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミスト | 作成日時:2020年9月28日 15時