馬鹿にしないで[TOP4]

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なんだこのふざけたタイトルは。こんなので観客が喜んでくれるのかと頭が痛くなった。

私の思いとは反対に客席は変な盛り上がりを見せているし、ここで嫌だと言ったところで企画を変更できるわけもなくここは大人しく受け入れる他なかった。

「さて、今回がイベント出演、顔出し共に初めてになるモダンちゃん。

そんな彼女にたくさん質問を投げかけ、少しでも中を深めましょうという企画になります。

モダンちゃん、いまの心境をどうぞ。」

「あの、こんな企画にするほど面白い話はないんですけど大丈夫ですかね。」

「大丈夫、どんな答えでもここにいる三人が盛り上げてくれるから。」

「ちょっと急な無茶振りやめてくれる？！」

「いきなりすぎてびっくりなんだけど。」

「さて、行きましょう！」

前にちらっと見たことのあるTOP4の動画では叔父さんは見たことないくらいに子どもっぽかったけど、あれはあのときだけのノリではなかったらしい。

悪戯っ子みたいに悪い笑みを見せる叔父さんはわーわーと騒ぐ他三人の声を無視して進行を進めていく。

「では、まず最初の質問。実況を始めようと思ったきっかけは何ですか、ということでですね…。」

「きっかけ、ですか。」

私がこの活動を始めようと思ったきっかけなんて、逃げのようなもの。

どれだけいい言葉を使ったって不純な動機には変わりないのだ。

それに、ここで私と叔父さんの関係を暴露してもいいものだろうか。

何て答えようか迷い、つい叔父さんの方へ視線を向けてしまう。

すると叔父さんは大丈夫、とでもいうようににっこり笑った。

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