・ ページ19
向こう側に開いた扉にびっくりして体が倒れる。
このままだと倒れる、そう思っていたら肩に添えられた手。
「大丈夫すか。」
低い声。添えられた手はゴツゴした手には男物の指輪がはめられていて一瞬で体が強張る。
「あの、」
「あ、いや、ありがとうございます、」
すぐに彼から離れて全力で頭を下げた。
ゆっくりと顔を上げていくと、明らかにヤンキーです、みたいな人と目が合ってしまった。
この人が私を助けてくれたんだろうけど、如何せん怖いのだからしょうがない。
よく見れば彼の奥にも男が2人座ってる。
というか叔父さんがいない。どこ行ったんだよ。
「誰かに用事すか。」
「あ、えっと、その、」
どうする私。必死に頭を回転させるけど適当な言葉はまるで見つからない。
そろそろ不審に思われてるんじゃない、そう思い始めたとき
「モダンちゃん。」
「ガッチさ、」
「さっきスタッフの人が呼んでたよ。」
「そうですか、ありがとうございます。」
叔父さんの横を抜け、私は来た道を戻っていった。
「…これ、どうしよう。」
少しぬるくなったコーヒーを見つめて、これからどうしようかと考える。
このまま戻るのもなんだか嫌だ。
「モダンちゃん。」
「っ、…ああ、ガッチさん。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 265人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫 - 続きみたいので楽しみに待っときます❗ (2022年9月19日 19時) (
レス) @page31 id: f38b04a3f3 (このIDを非表示/違反報告)
まい - psychoの作品を昨日見つけて面白くて一気読みさせていただきました！！この作品も大好きです！無理せず頑張ってください！ (2021年5月16日 1時) (レス) id: 90b419fcc1 (このIDを非表示/違反報告)
まお - PSYCHOの時は更新早かったのに､､､もう書かないんですか？ (2020年11月24日 4時) (レス) id: a3d417a427 (このIDを非表示/違反報告)
クルミ - 続きがきになる…投稿待ってます！ (2020年10月10日 10時) (レス) id: 58fe7c6f69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミスト | 作成日時：2020年9月28日 15時
