psycho [TOP4] (ページ20)

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「っし、おっさんから報酬入ったぞー。」

「金！」

昨日に続いて牛沢さんに勉強を教えてもらっていると、少し席を外すと言ってどこかへ行ってしまった。

教えてもらった文字を忘れないように繰り返し紙に書いていると戻ってきた彼は大きなトランクを抱えていた。

「キヨくん、邪魔。」

「はいはい。分けるから離れてねー。」

お金の管理はガッチさんがしているらしい。

2人は大人しく言うことを聞いて少し離れた場所からトランクを見つめてる。

そこまで見ると私は自分のことに戻った。だって私には関係ないし。

「んで、これがAの分ね。」

「え、？」

驚いて顔を上げると、同じく驚いた顔をしたガッチさん。

「え、そんな顔してどうしたの。」

「なんで私の…？」

「だって最後にAがあのタイミングで撃ってなかったらもっとややこしいことになってたと思うし。それに家事も全部やってくれてるから給料だと思って受け取って。」

お金、でどんなことができるのかよく分からないけど価値のあるものだってことは分かる。

とりあえず部屋に置いておこう、うん。

それを抱えて階段を上っている途中で、階段に何か落ちているのを見つけた。

しゃがんでそれを拾うと中に何か入っているようだ。

誰のものなのか確認するためにも開けてみると、幼い少女と少年の写真が入っている。

「…誰だろう。」