psycho [TOP4] (ページ14)

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「Aはガッチさんと一緒にいてくれる？」

これも付けてね、と渡された黒の狐面。

言われた通り私もそのお面をつける。

「分かりました。」

「離れないでよ、死んじゃうからねー。」

「いいんじゃない？」

「こらレトルト。」

「…行くぞ。」

キヨさんの一言で、全員の雰囲気が変わった。

背筋がぞくぞくする感覚にあの施設のことを思い出す。

手が少し震えてる。私はそれを無理に抑え込み、少し前を歩く4人に着いて行った。

「よォし、おーい、TOP4のお出ましだぞー！」

TOP4、と名乗っているのか。

大鎌で破壊された扉の奥で油断していたらしい黒服たちが慌てだす。

「駄目だよ、命懸かってるときに油断しちゃあ。」

ガッチさんは素早く銃を取り出し打ち込んでいく。

そして私のお面にぴしゃりとそれが掛かった。

自分の中の“何か”が騒ぎ出すのを感じる。

このままここにいるのはまずい。

でもだからと言ってこの場を離れたら変に怪しまれてしまう。

さて、どうしようか。

「A、上行くよ。逃げられちゃまずいからね。」

床に寝転がるヒトだったものたち。

全員がばらけていく作戦らしい。

何もせずただガッチさんの後ろを着いていくだけの私。

まあ、何もできないと思われてるし仕方ない。