吸血鬼さんと人間さん【kzh】

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「ナイスぅ！天才か！？」



「っ…！？」



どうやらゲームで勝ったらしく、長い長い拘束が終わった。



そう思って離れようとすれば服の中に手が侵入してくる。



背中をもぞもぞと触って、下着のホックをいじって。



顔が赤くなるのを自覚しながら必死に声を抑えていると、おしりにまで手が回ってきた。



(だめ、だめだめ…！)



「〜っ…！」



「あれ、なんか聞こえね？」



「え、怖」



「ちょっと全員黙ってみ」



「……これずはさんだなぁ」



「葛葉ー、誰かいんの？」



ヘッドフォンから聞こえてきた声に、息が止まる。



やばい、バレちゃった…？



どうしよう、と狼狽えていれば葛葉くんはニヤリと笑って手を動かした。



「っ、ひ…」



「あれ？葛葉ー？くーちゃーん？」



「くーちゃん言うな！今ちょっとイマドが入ってきたわ」



「なんだ犬ね。女でも連れ込んでんのかと」



「っはは、ナイナイ。あー、でもそろそろ捕食させる時間なんで落ちますわ」



「うぃ」



「おつー」



ポロン、と軽快な音が聞こえたと思えば、葛葉くんに強く抱きしめられる。



「お、終わった…？」



「うん」



「もうっ、ばか！」



ポカポカと薄い胸板を叩けば、目の前の男は楽しげに笑った。



この性悪吸血鬼が！！



おしりから離された手で頭を撫でられ、肩に顔を埋める。



「寂しかった？」



「…うん……」



「ッスゥーー…許せな」



「え。く、葛葉くん！？どこ行くのっ、そっちベッドだよ…！？ちょっ、葛葉くん！！」



抱き上げられたまま、寝室へと進んでいく。



ちょっ、待って、待って待って！！！！







.







.







少々時間をください…！
別作品の更新や、裏のお話の更新等を進めますので…
続編が出来ましたら、その時はよろしくお願いします

2022.08.06 春

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