吸血鬼さんと人間さん【kzh】

・Sweet Beit ページ41

やっと…！やっとやっと！



手に入った！



葛葉くんのメジャーミニアルバム！



発売日からずっとなんだかんだ忙しくて、未だに買えていなかった。



数日経っちゃったけど、アニメイトで予約してたからバッチリゲット。



ちなみにちゃんと初回特装版を2種類買った。



葛葉くんには「非売品の分やるから絶対俺の前で聞くなよ」って釘を刺されていたけれど、そんなの無視だ。



だって、ちゃんと自分で買って自分で聞きたいもん。



自室にぺたん、と座り込んでCDプレイヤーにディスクをセットする。



その途端に流れてきた音楽。



「…！」



(楽しみだなぁ…！)







.







kzh side



「なー。飯食おーぜ…って寝てんのかよ」



本社から帰ってきてもAがリビングに居ないと思えば、自室にいたらしい。



ベッドに腕と頭を置いて爆睡している彼女の体を持ち上げる。



そのままベッドに落とせば、床にはCDプレイヤーと俺のCDが落ちていた。



…聞くなって言ったのに。



身内に聞かれるのってなんか恥ずかしいんだよな…。



ガシガシと頭をかきながらCDを片づける。



ちゃっかり初回2種類買ってんじゃねぇか。



これは起きたら問い詰めねぇとな。



「ん、ぅ……く…ずは…く…」



「んー？…寝言か」



寝言で俺の名前を呼ぶ彼女の頬にキスを落として、そのまま下へ視線をずらす。



…ちっとイタズラしてもバレねぇだろ。



はだけた首元に自らの牙を軽く立て、甘噛みする。



「んっ……」



Aはぴくりと反応したが、すぐに寝息を立てはじめた。



ま、こんな事じゃ起きねぇだろ。



「おやすみ、A」



俺はそっとAの部屋を出た。







.







超雑でごめんなさい…！
葛葉さんメジャーミニアルバム発売おめでとうございました！

・ホワイトデー→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す